最後の一冠へ

バイエルンのトーマス・ミュラー　photo/Getty Images

昨年11月にザールブリュッケンに1-2で敗れてDFBポカールは2回戦で敗退し、ブンデスリーガでも前節終了時点で首位レヴァークーゼンに勝ち点13差をつけられたバイエルン・ミュンヘンにとって、今季獲得可能なタイトルはUEFAチャンピオンズリーグ（CL）のみとなっている。 そのCLでは、9日（現地時間）にアーセナルとの準々決勝1stレグを控えている。バイエルンはこれまでCLの舞台でアーセナルと計12回対戦し、7勝3敗2分け。特に直近3試合は全て5-1というスコアでバイエルンが大勝している。 データ上ではバイエルンが有利に見える。しかし、プレミアリーグでリヴァプール、マンチェスター・シティとハイレベルな優勝争いを繰り広げている今のアーセナルと対戦すれば、過去の試合とは全く違う展開になる可能性も十分にありそうだ。 バイエルンのMFトーマス・ミュラーもアーセナルの強さを認め、準々決勝が決して楽な戦いにならないだろうと予想している。ただし、同選手はそれでもバイエルンにはアーセナルに勝つだけの力があると信じているようだ。ミュラーは自身のファンクラブ会員向けのニュースレターの中で以下のように語っている。 「今度対戦するアーセナルは、バイエルンが過去に何度も圧倒していた頃のようなチームではない。かなり難しい仕事になると思うけど、僕らがガナーズ（アーセナルの愛称）を倒すだろうと確信している。準々決勝以降の組み合わせを見れば、僕らが決勝進出のために最も困難な道を進まなくてはならないことは明らかだ。でも、もしかしたらそれこそがバイエルンの進むべき道なのかもしれない」 ミュラーはアーセナル戦にはこれまで7試合に出場し、5ゴール1アシストを記録している。優勝した2019-20シーズン以来となるベスト4進出に向けて、このベテランの奮起と活躍がバイエルンにとってカギとなるだろう。