第93回選抜高校野球 明豊あす対市和歌山戦 相手エースを「打ち崩す」 2回戦向け闘志燃やす /大分
<センバツ甲子園> 第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)で初戦を突破した明豊は26日、2回戦で市和歌山(和歌山)と対戦する。相手校エースの小園健太(3年)は、最速150キロ超の右腕で、大会屈指の注目投手だ。明豊ナインは「小園投手を打ち崩すことが勝利の絶対条件だ」と闘志を燃やす。 市和歌山―県岐阜商の1回戦のあった23日。テレビ観戦した明豊の選手たちは小園の完封劇にくぎ付けになった。正捕手の簑原英明(同)は「市和歌山戦は、間違いなくロースコアの試合になる」と分析。田中文都(同)は「直球のキレや変化球の精度がモノが違う」と話した。 午後の練習で選手たちは小園の速球に対応するため、投球マシンを通常よりも打者の近くに配置し、速球に振り負けないようスイングを磨いた。 開幕前のアンケートで、野手陣のうち5人が、小園投手と対戦したいと回答。「一番すごい投手だから」「全国レベルの投手から本塁打を打ちたい」などが理由だ。初戦突破の立役者で、中軸を担う黒木日向(同)は「大会ナンバーワン投手のいるチームを降したら、価値のある勝利になる。小園投手をマウンドから引きずり下ろすぐらい、野手陣の打撃で圧倒したい」と強調した。 初戦で12四死球、被安打9に沈んだ投手陣。「初戦は野手に助けられた。次は自分たちが恩返しする」とリベンジに燃える。エースの京本真(同)は「プレッシャーをはね返して、次戦に臨みたい」と意気込んだ。【辻本知大】