球場と相性抜群 日本製鉄鹿島の松田が2打席連続本塁打 JABA北海道
元々強打の捕手ではあるが、札幌円山球場との相性が影響したのかもしれない。日本製鉄鹿島の3年目・松田彪瑠(たける)が決勝で2打席連続本塁打を放ち、チームを優勝に導いた。2打席連発はこの球場で自身2度目。故郷の北海道でチームが掲げた「超積極的な攻撃」を体現した。 【写真まとめ】2023都市対抗野球大会 全ホームラン 1点を先取された直後の二回だった。無死一塁、1ストライクから好投手・鷲尾昂哉の高めに浮いた球を右翼席へ引っ張り、逆転の2点本塁打とした。 初球こそ同じ縦の変化球を空振りしたが、その決め球の連投を読み、逃さなかった。2本目は3点リードの三回1死で2番手投手の外角への140キロ直球を振り切り、逆方向へアーチを架けた。 釧路江南高、星槎道都大と進んだ24歳。円山球場では高校2年時の春季道大会1回戦で、逆転サヨナラ3ランを含む2打席連続本塁打を放った。「悪いことも良いこともあった球場。懐かしい。親も祖母も来ていたので打てて良かった」 7月の都市対抗出場を逃し、チームは今大会へのモチベーション維持に苦労した。故郷での起用に松田がこれ以上無い結果で応え、今秋の日本選手権に向けてチームをよみがえらせた。【谷口拓未】