[山口県]下松市長選、保守系一騎打ち 現市政評価など争点に20年ぶり選挙戦 14日投開票
任期満了に伴う下松市長選は7日、告示され、いずれも無所属で、新人の会社役員、井川明美氏(68)と3選を目指す現職の国井益雄氏(74)=自民推薦=の2氏(届け出順)が立候補し、2004年以来20年ぶりの選挙戦に突入した。保守系無所属による一騎打ちで、現市政への評価などが主な争点になる。投開票は14日。 井川氏は市民と対話するタウンミーティングの実施や中学校給食無償化、子育て支援強化を挙げ、「市民主役のまちづくりを取り戻したい」と訴える。「市政に民意が届いていない」と危機感を強め祭りやイベントなど市民と一緒にまちづくりに取り組むと強調する。 国井氏は防災・安全対策や子育て支援の充実、産業振興など2期8年の実績を強調し、「元気な下松をさらに元気に」と、市政の前進を訴える。「市民の安全・安心」を責務とし、子育て支援、活気創出、健康を軸にした「産官民によるまちづくり」の推進を掲げる。 同市長選は合併問題が争点となった04年を最後に、無投票が4回続いていた。井川氏は前市長の井川成正氏の長女で、国井氏は前市長の後継指名を受けて16年に市長選で初当選した経緯がある。両氏はともに自民党籍を持ち支持層が重なっており、保守地盤での分裂選挙の構図になった。公明党県本部は特定の候補への支持を表明していない。 6日現在の選挙人名簿登録者数は4万6779人(男2万2720、女2万4059人)。