今年で70年「お年玉付き年賀はがき」 発案者は京都の経営者だった
年明け直後のLINEメッセージは4倍増
しかし、その後、年賀はがきの発行枚数は、減少の一途をたどります。2010(平成22)年用で40億枚台を割り込むと、2019(平成31)年用は25億5929万枚に。実に最近10年で約16億枚減った計算になります。 ただ、年始のあいさつ自体は形を変えて行われているようです。 LINEのコーポレートコミュニケーションチームによると、2019年1月1日の午前0時から午前1時までのメッセージとスタンプの送信数をその他の日の同じ時間帯と比較したところ、メッセージは4倍以上、スタンプは13倍以上に増えていたそうです。 これらすべてが年始のあいさつかどうかは不明ですが、手軽なSNSを年賀状代わりに利用する人も多いとみられます。 日本郵便の広報部は、「(発行枚数の減少は)SNSの普及などの影響も考えられます」と分析するとともに「年賀はがきのご利用につながるよう、年賀状のデザインテンプレートをウェブ上で無料ダウンロードできるサービスなど、年賀状の良さをより手軽に楽しんでいただけるコンテンツなどの工夫をしているところです」と話しています。 (取材・文:具志堅浩二)