出来は上々、期待高まる 三重・松阪市茶業組合 夏の品評会向け製茶作業
7工場から40点を予定
三重県松阪市の松阪市茶業組合(中村吉勝組合長、11農家)は25日午前7時ごろから、飯南町粥見の市飯南茶業伝承館と飯南・飯高地域で、第76回関西茶品評会に出品する茶葉の摘採と、深蒸し煎茶の製茶作業を行った。3日間にわたって行われる。 深蒸し煎茶は、生葉を長時間蒸すことでこくと甘みを出し、濃厚な味が特徴で、松阪市の特産となっている。 今年は同組合の7工場から、計約150キロ、40点ほどを出品する予定。 この日は早朝から各農園で摘み取られた葉を伝承館に持ち寄り、蒸した後、もみながら乾燥するなどの工程を約4時間かけて行い、粗(あら)茶にした。 中村組合長(56)は「今年はお茶が水を欲しがる2月に雨が多く、寒さの被害もなく、かなりすくすく育っているイメージです。期待しています」と話した。 この日作った茶は6月に仕上げを行い、今夏に愛知県で行われる品評会に出品される。