AIが予測する吉田正尚のMLB2024シーズン成績:昨季とほぼ同じ成績で出塁率がアップ
飛躍的にというわけではないが、打率、出塁率、長打率、OPSと、打撃の主要スタッツは軒並み向上しており、これに伴って、BABIP、wOBA、wRC_+と言ったセイバーメトリクスの指標も全て前年を上回る数値となっている。
特筆すべきは出塁率のアップ幅であり、これは吉田がメジャーの投球に慣れたことで、持ち前の選球眼が発揮されるとAIが判断したのか、打率の向上に加え、四球が増加しつつ、三振が減少すると予測されたことに起因しているのだろう。
ちなみに昨季の数字と照らし合わせると、出塁率.357はチーム2位の成績となる。参考ながら、アメリカのデータサイト『ファングラフス』は2024年の吉田について、打率.295、.813 OPS、16本塁打と、上記のAI予測とほぼ同じながら、若干長打力がアップすると予測している。
一方、打席と打数の減少は気がかりだが、これは今季、吉田が主に指名打者として起用されつつ、左翼手としての出場機会が減少する見通しとなっていることに関係しているものと思われる。
『ファングラフス』でも、2024年は133試合の出場で(2023年は140試合に出場)、501打数、553打席と、吉田の出場機会がわずかながら減少する予測を出しているが、この辺は負傷者リストなど、チーム状況により変動することも考えられる。
なお、現地スポーツ専門サイトの『ジ・アスレチック』は、吉田が昨季DHとして49試合に出場し、日本でもDHの経験があること、さらには、今春はWBCがなく最初から最後までスプリングトレーニングに集中できることから、前述したファングラフスの予測を肯定的に捉えている。
J SPORTS 編集部