「ドジャースは緊急トレードに動くべきだ」山本とベッツの長期離脱で高まる穴埋め補強論…米メディアがあげた7人の候補には大谷にノーノー阻止された左腕も
ドジャースの山本由伸(25)が16日(日本時間17日)、右肩腱板の損傷でIL(故障者リスト)入り、同日のロイヤルズ戦では大谷翔平(29)と共に“MVPトリオ”を形成している1番打者のムーキー・ベッツ(31)が左手に死球を受けて骨折した。2人共に長期離脱の可能性が高く、米メディアは7月末の期限までに緊急トレードに動く必要性を訴えた。具体的な候補の名前が7人出ているが、2人の穴を埋めるに値するレベルの選手がいないというジレンマを抱えているとの意見もある。 【画像】大谷がモデル系“へそ出し”金髪アスリートとツーショット
ドジャースをダブルショックが襲った。ここまで14試合に登板し、防御率2.92、6勝2敗の数字を残していた山本が15日(日本時間16日)のロイヤルズ戦で2回終了後に上腕三頭筋の張りを訴えて緊急降板。16日(同17日)にIL入りが決定した。デーブ・ロバーツ監督によると、診断は「右肩腱板の炎症」で、2、3週間ノースローで様子を見ることが必要で長期離脱の可能性が高くなった。 そして16日(同17日)のロイヤルズ戦では、ここまで「不動の1番」として打率.304、10本塁打、40打点、9盗塁、出塁率.405の成績だったベッツが7回二死一塁の場面で、ダン・アルタビーラの97.9マイル(約157.6キロ)のストレートが左手甲付近を直撃。すぐに交代したが、試合後に骨折が判明し、こちらも長期離脱が決定的となった。 ロバーツ監督は「我々は大丈夫だろう。我々にはとても良い選手がいる」とコメント。ベッツの代役の1番には、2番で起用してきた大谷を抜擢することを明かしたが、投打の主軸2人を欠いたことで米メディアからは緊急トレードを求める意見が噴出した。 米フォーブス誌は、「リーグトップの年俸3900万ドル(約61億2000万円)以上を占めているチームの2大スターが立て続けに負傷したことで、さらにロースターの欠点が明らかになった。アンドリュー・フリードマン編成本部長とフロントは期限のわずか6週間前にトレード補強の緊急事態に直面している。今後、数週間で対処するのが賢明だろう」と主張した。 現在、ド軍の投手陣は、ブルスダー・グラテロール、エメット・シーハン、クレイトン・カーショー、トニー・ゴンソリン、ダスティン・メイ、ボビー・ミラーがIL入り。ミラーは、今週後半には故障者リストから戻り、肩の手術を行ったカーショーも、今週に最初のリハビリ登板を行う予定だが、まだ戦力になるには時間がかかる。 ILに入っていたウォーカー・ビューラーとブレイク・トライネンが復帰し、タイラー・グラスノーがエースとして防御率3.00、7勝5敗と奮闘しているが、フォーブス誌は「グラスノーは過去にシーズンで120イニング以上を投げたことがない」と不安点を指摘する。 それらを受けてドジャースの地元のスポーツメディアLAFBは、「穴を埋めるためにトレード候補について取り上げる時だ。ベッツと山本が故障する前の段階からドジャースのロースターには言及されるべき穴があった。トレード市場では、すでに救援投手との取引に向かい、遊撃手に狙いを定めているとの報道がある」と緊急トレードを主張。 「4人のトレードターゲット」との見出しを取り、トレード候補として大谷の古巣エンゼルスの34歳のベテラン左腕、タイラー・アンダーソン(今季防御率2.58、6勝6敗)、マーリンズの外野兼遊撃手のジャズ・チザム(同打率.260、10本塁打、34打点)、ホワイトソックスの遊撃手のポール・デヨング(同打率.240、14本塁打、29打点)、外野手のルイス・ロベルト(同打率.186、7本塁打、10打点)の4人の名前をあげた。 アンダーソンは2022年にはドジャースでプレー。6月15日のエンゼルス戦で9回一死までノーヒットノーランを続けていたが、当時、エンゼルスの3番打者だった大谷に三塁打を浴びて、あと2つで記録を逃したことがある左腕だ。
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