7月の空港定時出発率、日本勢好調続く 羽田はトップ20入り4カ月連続=英Cirium調査
英国のデータ分析会社「シリウム(Cirium)」が公表した、2024年7月の空港別の定時出発率によると、発着規模が最も大きい「グローバル」部門でボゴタ(コロンビア)のエルドラド国際空港がトップとなった。羽田空港は7位で上位5空港から脱落したものの、トップ20に4カ月連続でランクインした。また那覇空港などほかの日本勢もカテゴリーの首位は逃したものの、各部門でトップ20入り。好調が続いている。 空港別のデータでは、定期便の提供座席数が多い順に「ラージ(大規模)」「ミディアム(中規模)」「スモール」と分類。定刻に対して15分未満の遅延を「定時出発」と定義している。各空港とも予定されていた便に対し、月間の実運航の発着データが80%以上取得できたものを対象とする。また大規模部門のうちアジアや欧州、北米など3地域以上に運航する空港を、発着規模が最も大きい「グローバル」部門とした。 発着規模が最も大きな「グローバル」部門では、ボゴタのエルドラド国際空港が首位を獲得。定時出発率は84.45%、運航便数は2万8530便、運航路線数は98路線、遅延便のみを対象とした平均の遅延時間は57分だった。 定時出発率の2位はリマ(ペルー)のホルヘ・チャベス国際空港で83.31%、3位はリヤド(サウジアラビア)のキング・ハーリド国際空港で83.27%、4位はサンパウロ(ブラジル)のグアルーリョス国際空港で82.08%、5位はサンチアゴ(チリ)のアルトゥーロ・メリノ・ベニテス国際空港で80.62%だった。 日本勢は2空港がトップ20にランクインし、羽田空港が77.80%で7位、成田空港が73.23%で19位となった。羽田は2022年2月から10月まで9カ月連続トップだったが、11月に首位から陥落した。2023年1月は首位で3カ月ぶりに1位を奪還したものの、2月以降は首位を逃している。
Yusuke KOHASE