築地の"寿司・海鮮丼じゃない"ランチ3選 ひと手間加えた調理で魚介を味わい尽くせ!
煮魚、天ぷら、焼き魚。長年築地で培った経験と技で仕上げる海鮮料理は魚介の旨みがしっかりと引き出され、思わず顔がほころぶ旨さなのだ!ひと手間加えた調理や酒と一緒に、ならではの魅力を堪能できるお店をご紹介します。 【画像ギャラリー】キンキがどーんと1尾!築地ならではの煮魚定食
『多け乃』
継ぎ足しの汁で作る煮魚の味わいは一級品! 店に入ると真っ先に目に飛び込んでくるのは壁いっぱいの短冊メニュー。そのほとんどが魚介料理だ。創業は昭和10年で、子供の頃から魚を捌く手伝いをしてたという現ご主人が三代目。 短冊に値段はなく時価というのにドキリとするが、「いい魚を極力リーズナブルに提供する」のが信条だから心配はいらない。 で、何を食べても旨いのだが、ぜひおすすめしたいのが煮魚。仕入れやサイズで魚種や値段も変わるが熱狂的ファンのいるキンキもよし。 本日の煮魚定食ランチサイズ:キンキ4500円 煮方はお母さんの担当で、継ぎ足しの煮汁、熟練の手つきで仕上げいく。箸を入れればふっくらほろりとして、脂ものって、煮汁は見た目よりもあっさりしてやさしい味わい。「銀座なら倍の値段かな」という贅沢な味。シアワセ! [住所]東京都中央区築地6-21-2 [電話]03-3541-8698 [営業時間]11時~21時(土:20時) [休日]日・祝 [交通]地下鉄日比谷線築地駅1番出口から徒歩8分
『てんぷら黒川』
年中変わるネタも楽しみ。サクリと軽く粋な天ぷら! エビ、魚介、野菜。昼のお食事セット「雪」をお願いすると出てくる天ぷらだが、何が登場するかはお楽しみ。 野菜は契約農家から全量引き取りで入れるので、年間100種類くらい変わる。魚も「キスやメゴチがおいしいのはわかるけど、いつも同じじゃつまらないでしょ」と他店では味わえないものも。本日はヒメゴチとキスだ。 雪(昼のお食事セット)2000円(海老、魚介、野菜の天ぷら、穴子天丼) 素材によって順番や時間を変えながら、中が透き通って見えるように薄い衣で揚げる。見た目も粋な仕上がり。口に運べば、揚げあがりはサクリと軽く、香りよく、素材はどれもみずみずしい。これをこだわりの4種類の塩で食すのがこちら流だ。 天ぷらは揚げたてを数回に分けて供される。締の穴子天丼に行き着く前についついビールは仕方あるまい。 [住所]東京都中央区築地6-21-8 [電話]03-3544-1988 [営業時間]9時~13時、夜:完全予約制17時~20時LO [休日]日・祝 [交通]地下鉄日比谷線築地駅1番出口から徒歩7分