『あんのこと』主演の河合優実 ©︎ 2023『あんのこと』製作委員会

本日6月7日(金)に全国公開された映画『あんのこと』から、主演を務めた河合優実のインタビュー＆メイキング映像が解禁された。 【写真と動画】河合優実を中心に団結するキャストとスタッフを捉えた『あんのこと』メイキング写真 2020年の日本で現実に起きた事件をモチーフに、『SRサイタマノラッパー』シリーズや『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』の入江悠監督が映像化した本作。ドラマ『不適切にもほどがある！』の好演が話題となり、先日には主演作『ナミビアの砂漠』でカンヌ国際映画祭に初参加した河合優実が主人公・杏を演じ、杏を救おうとする型破りな刑事・多々羅を佐藤二朗、更生施設を取材するジャーナリスト・桐野を稲垣吾郎が演じている。 解禁されたインタビュー＆メイキングは、主演の河合が脚本を読んだ感想や意気込み、そして佐藤二朗と稲垣吾郎との共演を語る映像。脚本を読んだ感想について「重いという言葉で片付けたくはないですけど、いつも以上に真剣になる題材だなと思った」「はじめて読んだ時から自分の中にずっと離さない部分というか、そういうものを一個ずっと持っていれば大丈夫だなと思ってました」と本作への思いを話した河合は、その言葉通りのリアリティーで杏の苦しみと喜びを演じ切った。 また、今回初共演となる佐藤のことを聞かれると「特にこういうお話なので佐藤二朗さんが多々羅を演じてくれて一個軽やかにしてくれたと思う」「本当にご本人が素敵な方で一緒になる日も多かったですけど、どんな人にも対人（たい・ひと）として接してそれが自然にできる方だなと思って役としても本人としてもパワーを貰ってました」と劇中で特別な関係を演じ、近い距離にいたからこそ感じた佐藤の魅力を明かした。 そして稲垣については、「独特な方ですごい大事な役」「稲垣さんの持っている他の人にはない柔らかさとどこにも寄らない感じというか、それが週刊誌の記者という役で中和してくれてる感じがあってすごく良かったです」と、稲垣が放つ唯一無二の存在感を肌で感じたことが窺える。映像にはインタビューに加え、河合が佐藤や稲垣と話し合うシーンや屋外ロケなどを捉えたメイキングシーンも収められており、キャストとスタッフが団結し作品を創り上げていく様子を見ることができる。 実力派俳優らが織りなす渾身の演技により、現代社会の歪みや不均衡といった実相を容赦なく突き付ける本作。映画『あんのこと』は単なる社会派ドラマという枠を超え、生きようとする杏の意志、そして彼女が見た美しい瞬間を映し出す。