「美しい彼」劇場版で「鏡のシーン」にこだわり 酒井麻衣監督&音楽フジモトヨシタカがシネマ・コンサートで裏話
萩原利久と八木勇征が主演を務めた人気ドラマの続編となる映画『劇場版 美しい彼~eternal~』のシネマ・コンサートが、25日にパシフィコ横浜 国立大ホールにて開催され、酒井麻衣監督とコンサートで披露された楽曲の監修、映画の音楽を担当したフジモトヨシタカがトークショーに登壇。同作で「1番好きなシーン」や「平良と清居をそれぞれ楽器に例えると?」といった話題を繰り広げた。 【画像】シネマ・コンサート&トークショーの模様 2023年4月7日に公開された『劇場版 美しい彼~eternal~』は、凪良ゆうによるシリーズ累計発行部数150万部突破の人気小説を実写化した連続ドラマの続編。本公演は二部制で、一部がシネマ・コンサート。映画をオーケストラの生演奏と共に鑑賞するもので、指揮は国内外の指揮活動とともに様々なジャンルとのコラボレーションも積極的に行う栗田博文、演奏は本公演のために組まれた「美しい彼」特別オーケストラ。
第二部は、ドラマ、映画のメガホンをとった酒井監督と、同じくドラマ・映画の音楽を手掛けたフジモトによるトークショー。シネマ・コンサートについて、酒井は「すごい迫力で心が揺さぶられました」、フジモトは「ぶつかってくる生の音楽を感じました。家で作っていた音楽がこのようなコンサートで奏でられると思っていなかったので感激です」と大興奮。
質問コーナーでは「1番好きなシーンはどこですか?」という問いにフジモトが「水かけで二人がお互いに心を開くシーンが好きです。他には清居が平良に写真を撮ってもらった後に「きもっ」というシーン。清居は嬉しいときに「きもっ」としか言えないんですがそれがほっこりとして可愛いなと思います」と回答。酒井は「設楽(落合モトキ)を殴る平良の狂気的なシーンが好きです。本編にはのっていないですが、撮影ではもっと殴っているんです。そういうブラックな平良が良いなと思います」と語った。
音楽にちなんだ「平良と清居をそれぞれ楽器に例えると何だと思いますか? また曲中でその楽器(音)を使用していますか?」との問いには、酒井は平良をアイリッシュフルート、清居をピアノと表し、「音だけで考えると平良はアイリッシュフルート。特徴的な音色で、曲によっては悪目立ちすることもあれば、メインにもなる、味があるところが平良にぴったりだと思います。清居はピアノです。大きくて主役感がありますが、繊細な音を奏でられたり、いろいろな顔があるところが俳優として活躍する清居と合っていると思います」と意図を説明。 フジモトは「清居は完璧で繊細なバイオリンのソリスト。高い音や鋭い音を出せるところが清居の気高さとマッチしていると思います。平良はアコーディオン。一人で完結できるところや、少し地味だけど日常感があって、優しさのあるところが似ています」と答えた。