【眞栄田郷敦インタビュー】「現場での愛されキャラは、山﨑賢人さん」映画『ゴールデンカムイ』撮影エピソード!
現場での愛されキャラは、山﨑賢人さん
――共演の山崎賢人さんの印象を教えてください。 眞栄田:賢人さんは、ありのままというか、飾りっ気がない方。現場でも、周囲の人たちに愛されているなと思いました。僕も同じ気持ちです。賢人さん自身は愛されキャラでしたが、俳優としては、とても頼もしい方でした。 撮影中はもちろんですが、空き時間にもずっと、“杉元”について考えているんです。「アニメの動きはこう、原作ではこう。なら、映画での杉元は……」と、よりよい見え方について考えているんですよ。2人のスピーディーなアクションシーンでは、かなり打ち合わせを密にやっていたと思います。魅力的な方だと思ってはいましたが、想像以上でした。 ――アシㇼパ役の山田杏奈さんについて。 眞栄田:キャスティングが決まった段階で、杏奈ちゃんのアシㇼパ、「めっちゃハマるな」とは思ってました。アシㇼパが持っている“強さ”と“寂しさ”が杏奈ちゃんに重なるなと。それに、コメディへも振り切ることができる人ですしよね。
原作について
2014年から約8年間連載し、「マンガ大賞2016大賞」、「手塚治虫文化賞マンガ大賞」(2018)、「第51回日本漫画家協会賞大賞」(2022)といった多く受賞歴のある大人気漫画。全31巻でシリーズ累計2,600万部超(※2023年11月時点)のベストセラーとなっていて、2018年4月からはTVアニメの放送も開始(※現在は、TVアニメ第4期まで完結)。完結後の現在も熱烈な支持を集めています。 内容は、日露戦争後の北海道を主な舞台とした、金塊を巡って繰り広げられるサバイバル・バトル。主人公の“不死身の杉元(佐一)”とその相棒であるアイヌの少女・アシㇼパ、さらに大日本帝国陸軍第七師団や、戊辰戦争で戦死したはずの土方歳三など、歴史上の人物も加わって、埋蔵金戦線は大混戦! 複雑に絡み合う利害関係によって敵と味方が入り乱れる緻密で熱い物語は、読み始めたら最後、1ページたりとも読み飛ばせません! 作品の面白さに輪をかけているのが、メインストーリー以外の“その他”の要素。登場人物の生い立ちや、旅の途中でアシㇼパが腕を振るうアイヌ料理やサバイバル知識、ギャグ&パロディといったお笑い要素など、「そうくるの!?」「だと思った」という展開が随所にもりこまれているので、重めのテーマながらも、ポップに楽しめちゃいます。ちなみに、連載時のキャッチコピーは「冒険・歴史・文化・狩猟グルメ・ホラー・GAG&LOVE!! 和風闇鍋ウエスタン!!」でした。