「自虐的な思考や発言」を断つ、6つの方法

自尊心が強すぎるのは好ましくありませんし、自分を笑い飛ばせるのは重要なスキルです。 その反面、謙虚であることにも限度があります。褒め言葉を受け入れられなかったり、常に自分のすべてを卑下していると、良いことより悪いことのほうが多くなりがちです。 自分を卑下することは、多くの場合は謙虚さ（良い評価）と結びつけられますが、研究によると、自己破滅（悪い傾向）を助長する可能性があります。 自分を卑下し過ぎると、自分だけでなく周りの人にも影響を与えます。自虐的なコメントの数々は、相手に居心地の悪さを感じさせているかもしれません。 幸い、どんな悪習慣も脱却できるように、自分の行動を変える方法があります（もちろん、本当の意味で自尊心を高めるには、長い道のりが必要です）。 当面の手当としてすぐ実践できる、自虐的な発言を抑えるためのコツを6つご紹介します。

1.「やめたい行動」を特定する

どんな悪い習慣であろうと、脱却するための最初の一歩は、課題や問題を明確にすることです。たとえば、以下のような言動に心当たりはありませんか。 ユーモアを言うとき自分を卑下するスタイルにしている 誰かを褒めるとき、セットで自分を卑下している いつも周りの人と自分を比較している 自分を卑下することは、自分にどのような意味があったのかをじっくり考えてみましょう。 そのときに、メモアプリに気づいたことを書き留めることをおすすめします（メモに書き出すことは、次章で解説する「トリガーを認識する」のにも役立ちます）。

2.「自虐のトリガー」を認識する

普段自分が行なってきた「自分を貶める方法」について自覚したら、その考えや感情の引き金（トリガー）となる状況に着目していきます。 上司に褒められるのが苦手 大人数のグループになると気まずくなる いつも誰かのネガティブな気持ちを代弁しようとしている どのようなトリガーだろうと、そのきっかけをしっかり認識することで、どのようなときに自分は自信に満ちた態度をとるべきか、意識しやすくなります。