21歳のときに、宝くじで約32億円を当てた。それが私のすべてを変えた(海外)
お金の使い方
当選から最初の1年は、友達と壁に貼った地図にダーツを投げて、ダーツが刺さった場所に旅行をしました。カナダの中部に刺さったので、私たちは北国で冒険旅行をしました。 仕事はすぐにやめましたが、自分の好きなことは続けました。 お金を手に入れてからは、何をすると自分は幸せになるのかと真剣に考えるようになりました。ビーチに寝そべってカクテルを飲むのも悪くありませんが、すぐに飽きてしまうでしょう。 私には、毎朝起きる理由と、目指すゴールが必要でした。だから、大学に戻って学位を取得し、いくつかの制作に携わり、人々をポジティブに刺激して楽しませるという夢を追うことにしたのです。好きなことを通じて、自分を奮い立たせたのです。 これまで、1本のドキュメンタリーといくつかのアニメーションを制作し、インディーズ映画の制作者をサポートし、ある映画フェスティバルも立ち上げました。 「Lottery, Dreams and Fortune」というポッドキャスト もスタートさせ、大きな賞や宝くじに当選した人々を取材しています。そうした人々に会って彼らの旅路を理解することは、私の精神にとっても浄化作用をもつようです。 最近では、自由時間のほとんどを、ポッドキャストとYouTubeチャンネルの制作とエクササイズに費やしています。ビデオをつくっていない時間はだいたい、ジョギングやウエイトリフティングをしています。YouTubeからは収入が少し入ってきますが、基本的には投資で生計を立てています。
今、振り返ってみて
人々は「お金で幸せが買えるのか」と問います。お金は、必ずしもあなたの人格を変えるわけではありません。時間と機会が買えるようになり、借金のストレスが減るので、お金は幸福に影響します。でも、あなたという人は変わりません。非常に裕福な人のなかにも、とても不幸な人はいます。 今思うと、数年前にビットコインに投資しておけばよかったと思いますが、私が賞金の使い道で後悔しているのはその点だけです。当選してまもなく、新車など大きな買い物をしました。 最近では、極端なものを買うことはありません。多くの人と同じで、予算内の生活を維持しています。数億ドルが当たったら、予算は今とはまったく異なるものになるでしょう。何もかもが相対的です。私は、今手元にあるものに感謝しています。 21歳のころ、大金をどう扱えばいいのかがわからず、専門家の指導を仰いだのは、私にとっての幸運でした。私は数年で破産した宝くじ当選者のリストに載りたくなかったのです。 1999年の時点では、賞金獲得を公に発表するかどうかの選択肢はなかったので、今の自分の状況を知っていても、違った選択はしなかったでしょう。私はメディアに向けて話したし、その後の経験を公に発表することもできました。 しかし、もし私が今21歳で選べる状況にあるなら、匿名で賞金を受け取ることを検討します。高額賞金の場合はなおさらです。その賞金が自分の人生にどんな影響を及ぼすのか、前もって知ることはできません。 宝くじに当たると、身のまわりの世界が一瞬にしてひっくり返ります。たった1枚のチケットで、何が起こるかわからないのだから、責任をもって楽しむことをお勧めします。
Kitti Palmai