イベント運営業者が参加者名簿を一時紛失 さが産業ミライ創造ベース 情報流出の被害なし
県産業振興機構の「さが産業ミライ創造ベース(リョウフウベース)」は4日、イベント運営を受託した業者が参加者の名前などが記載された名簿を会場に約2日放置し、一時紛失状態にあったと発表した。現時点で個人情報の流出や不正使用は確認されていない。 さが産業ミライ創造ベースによると、11月26日に県庁地下1階で開催したイベントで、運営業者が出欠管理用に参加者の名前や所属、メールアドレスなどが記載された名簿を使用。28日夕、会場を通りがかった人が名簿を見つけ、県庁の総合受付に届けて事態が発覚した。 担当者によると、名簿はイベントが終了した26日午後7時から、県庁の総合受付に届けられた28日夕方まで放置されていた。名簿は、受付が設置されていた付近のチラシ置き場でチラシに紛れ込んでいたという。 運営業者が関係者に個別に連絡して謝罪。さが産業ミライ創造ベースは、委託業者に個人情報の管理体制強化を指示するとともに、イベントでは紙媒体の名簿を廃止した上で電子媒体の採用を進めるとしている。 さが産業ミライ創造ベースは8月、県産業労働部内の「産業DX・スタートアップ推進グループ」が県産業振興機構に移管されて発足した組織。(上田遊知)
上田遊知