これがルノーの底力!? 衝撃プライスで登場したハイテクEVの新型ルノーサンクは日本導入も検討中
最新なのにどこか懐かしさも感じられるデザイン
去る2月26日(現地時間)、ついにルノーの次世代コンパクトEV「Renault 5 E-Tech electric(以下、サンク)」が正式発表された。V2G対応を始め最新のテクノロジーをふんだんに投入しながら2万5000ユーロ~という衝撃的な車両価格を実現している。ルノー・ジャポンも日本導入を検討していることをアナウンスしている。 【写真】ルノー 5 E-TECH electricをもっと見る 2021年1月にコンセプトカーを発表以来、さまざまな情報を小出しにしてきたルノー。その新世代EV第一弾の「サンク」がついに発表された。わずか3年で開発されたというが、そこには最新のバッテリー&デジタルテクノロジーが満載した。グループ会社である「Ampere(アンペア)」や「Mobilize(モビライズ)」との連携により、コストの厳しいコンパクトEVながら、次世代EVのメルクマールとなりえる渾身の力作を送り込んできた。 1972年に初代が発売された「サンク」だが、当初からそのモダンなデザインが若者や女性に支持され、いまでも国内外に多くのファンがいる。ゆえに新型サンクには、歴代モデルからインスピレーションを得たさまざまなディテールが散りばめられている。ボンネット、ヘッドランプ、リアコンビランプ、かのサンクターボを彷彿とさせるエッジの利いたフェンダーラインなど、ファンも納得させるデザインが、最新の空力テクノロジーを用いて表現されている。 全長3.92mは同社のトゥインゴとクリオ(日本名ルーテシア)の間に位置し、全幅1.77mとやや広め、全高は1.5mでクリオより6cm高くトゥインゴより5cm低い。小さいながらも存在感のある特徴的なパッケージングだ。ちなみに全車18インチのタイヤ/ホイールが標準装備である。
新開発プラットフォーム、バッテリーを初採用
プラットフォームはかつてのCMF-BをベースにEVに特化して新開発された「AmpR Small」を初採用。クラスを超えた2.54mのロングホイールベースとフラットフロア、326Lの荷室、そしてEVながら1500kgを下回る軽量化などを達成している。 ここにレアアースを使用しない(=永久磁石を使用しない)コンパクトな駆動用モーター(110、90、70kWの3タイプの定格電力)と、4つないしは3つに分割されたモジュール型の軽量高効率NMCリチウムイオンバッテリー(52kWhもしくは40kWh)を搭載する。軽量化とEVならではの低重心化、そしてリアにマルチリンクサスペンションを採用しているので、きびきびとした取り回しが楽しめそうだ。