キー局アナウンサー5人が明かす舞台裏と“伝える”こだわり 温度感・安心感の提供、秒単位の緊張感
「“新しい面白い”が見つかる箱」であり続けたい
「テレビカンファレンス2023」のテーマは、「今、あらためて、テレビ」ということで、最後に「今、あらためてテレビとは何か」という質問が投げかけられた。 フリップに「豊かさ」と書いた安村アナは「やっぱりテレビをつけて面白いなとか、楽しいなっていう思いを持ってもらって、人生が豊かになるような、そんなお手伝いができたらなと思っております」。 「“新しい面白い”が見つかる箱」と書いた寺川アナは「今サブスクリプション系の配信だったり、あるいはYouTubeだったり、自分の面白いに向かっていろいろ探していくことができる時代になっているからこそ、やっぱりテレビというのはポンとつけて、自分の全く知らない面白いものに新しく触れ合える場所だと思うんですよね。もちろん視聴者の皆さんが求めているものを伝えるということも大事なんだけれども、一方で視聴者の皆さんが、“こんな面白いことがあるんだ”、“ここ行ってみたいな”、“こんな楽しいことあるんだ”っていうのをしっかりと見つけられる箱であり続けたいという思いで、こちらを書かせていただきました」。 「ときめくときを。」と書いた田村アナは「これはTBSの新しいブランドメッセージでもあるんですけれども、今は様々な媒体があって、個人が自分の好きなものを選べる時代に、いろんな属性の様々な方に刺さるもの、ハマってもらえるものを提供していける、“ときめくとき”を届けられる、そんなコンテンツをたくさん作っていくというのが、テレビでは大事なんじゃないかと思っています」。 ■残り1分与えられた井上清華アナは… 「信頼」と書いた片渕アナは「今は速報性で言うとX(Twitter)やネットが速いとは思うんですけれども、本当にそこに書かれている情報が正しいのか、みんな判断がつかないと思うんです。そういう中で、テレビは私たちが実際に現地に行って、一次情報に触れて、それをまとめて伝えているというところで、信頼感は揺るがないのかなと思うので、これからも現地での取材を大事にしたいと思っています」。 そして最後に、残り1分の尺を与えられた井上アナは「居」と書き、「いろんなコンテンツがある中で楽しいことを知ることができる媒体はたくさんあると思うんですけれども、Jアラートだったり何か緊急のことがあったときに、テレビをつけたら絶対に我々が居ます。テレビ局のいろんな部署の人が集まって、その時できる限りの正確な情報をお伝えしているので、テレビをつけてください!」と、時間内にまとめて呼びかけた。
中島優