「災害に備えて用意するものは?」⇒まずは〈水・ライト・ラジオ〉の3点。女性なら〈ポンチョ〉も【Xフォロワー27万人超・元陸上自衛官がアドバイス】
つらい任務や訓練を乗り越えるための自衛隊の教えは、「極上の人生訓」だった…。Xフォロワー27万人を超える元陸上自衛官・ぱやぱやくん氏は、このように振り返ります。ぱやぱやくん氏の著書『飯は食えるときに食っておく 寝れるときは寝る』(育鵬社)より一部を抜粋し、本稿では「災害の備え」を紹介します。
災害に備えるなら、まずは「水、ライト、ラジオ」の3点
「災害に備えて何か用意するものはある?」と聞かれたら、私は、「水、ライト、ラジオ」の3点をまず答えます。 理由は、 「清潔できれいな飲料水がないと脱水症状で倒れる」 「光がないと精神的に不安定になる」 「正確な情報がないとデマに流される」 からです。災害時に落ち着いて行動するために、まずはこの3点を準備しておきましょう。 また、もし水害から逃げ遅れて屋根などに避難する場合、なるべく明るい服を着て、できれば水分、懐中電灯、ラジオに加えて毛布を用意しましょう。水分は脱水を防ぐため、ライトは夜間の発見率を上げるため、ラジオは最新の情報を得るため、毛布は低体温症から身を守るために必要です。
冬場は「熱源を確保する」「濡れたらすぐに着替える」を徹底
次に、被災時に生き延びるために、「3分・3時間・3日・3週間」を覚えておいてください。これは、「空気・体温・水分・食料」の順序になります。 十分な空気を確保できているなら、「身体を温めることが第一優先」という鉄則を覚えておいてください。 特に冬場は、「まず身体を温める」というアクションが重要になります。冬場の災害では体温が奪われると命にかかわるので、「熱源を確保する」「濡れたらすぐに着替える」を徹底してください。ビニール袋や新聞紙は保温に役に立つので、腹に巻いたり、服のように着るといいでしょう。 繰り返しにはなりますが、災害時には、まず身体を冷やさないことを頭に入れて動いてください。
「ポンチョ」は野外での着替えなどにも役立つ
災害に備えて女性が持っておいたほうが良いものに、「ポンチョ」があります。 ポンチョは保温に使えるのはもちろんのこと、お子さんを抱えながら雨風をしのぐのに役立つことや、野外での着替えなどにも使えるからです。 陸上自衛隊でもポンチョは貸与されますが、汎用性が高く、用途が広く、簡易テントにすることも可能です。