第一期の10人が修了 南総学舎ビジネススクールで(千葉県)
南房総市山田にある研修施設「南総学舎」で3日、安房地域の企業経営者ら10人が参加した「南総学舎ビジネススクール(BS)」の修了イベントが行われた。参加者一人一人がスピーチを行い、昨年11月から7回にわたって受講した成果を発表した。 同施設は、早稲田大学大学院経営管理研究科(早稲田BS)教授の大滝令嗣さんが学舎長として運営する研修施設。古民家を自ら改装し、南房総の豊かな自然の中で行う、リーダー育成プログラムを主として展開している。 南総学舎BSは、安房地域の中小企業経営者への支援を目的に、大滝さんが教壇に立つ早稲田BSの同僚教授らを講師に学ぶプログラム。 今回が第一期で、金融業、建築業、インフラ業など、さまざまな経営者が参加した。企業戦略、デジタル戦略、組織人材マネジメントなど、5科目を受講した他、山歩きをしながらリーダーシップやフォロワーシップを学ぶ「エベレスト登山シミュレーション」も行われた。 修了イベントで行われた「リーダーシップスピーチ」では、学んだ中での気付きや、学んだことを今後の経営にどう生かすかといった内容を盛り込み、一人ずつスピーチ。 参加者が迎えた家族や社員らを前に、「リーダー同士で知恵を出し合い、地域を盛り上げていく」「地域の金融機関として必要な情報を伝える」などとビジョンやミッションを宣言した。 大滝さんは「リーダーシップ研修を通じ、この地域の活性化に貢献していきたい」と、今後も意欲的に取り組んでいくことを話していた。南総学舎BSは今年、二期、三期の実施を計画している。