ヒーローだけど人間じゃないの!? 怪人サイドが変身してた「仮面ライダー」3選
意外にたくさん存在する!? 人びとのために戦った怪人でヒーローな者たち
「仮面ライダー」シリーズは2024年で生誕53周年を迎え、いまもなお多くの人に愛されている特撮ヒーローの代表格です。初代・仮面ライダーは悪の組織に改造された「改造人間」という設定はファンの間でおなじみですが、本物の怪人が変身した異例のライダーも存在します。 【画像】え、敵勢力なのに人間に見える! こちらが「やっつけて大丈夫?」ってなるキャラです(5枚) シリーズでも特殊な役目を担った仮面ライダーが、森本亮治(もりもと りょうじ)さんが演じた「仮面ライダーカリス」です。「相川始(あいかわ はじめ)」が変身する仮面ライダーカリスは、『仮面ライダー剣(ブレイド)』に登場したライダーで、その正体は作中の怪人枠「アンデッド」の一員、「ジョーカー」と呼ばれる、はるか昔より戦闘マシンとして恐れられてきた存在でした。 ジョーカーはどの生物の始祖にも属さず、その冷酷非道さから同族からも恐怖の対象とされてきました。始は作中序盤で居候先の住人である栗原親子のために戦う、不器用なヒーローとして登場しました。 しかしライダーとして活躍ができたのは、栗原親子や人間と交流していくなかで、穏やかな性格になったおかげだったことが判明します。本来ならジョーカーの破壊衝動と攻撃本能のままに生きる性格だったとされており、この事実は主人公の「剣崎一真」との関係に、大きな影響をもたらすことになりました。 衝撃的な最期で多くの人の心に残った怪人ライダーといえば、「神代剣(かみしろ つるぎ)」が変身する「仮面ライダーサソード」も印象的です。サソードは平成ライダー7作目『仮面ライダーカブト』に登場するライダーで、正体は人に擬態する怪人「ワーム」でした。ワームは襲った人間のいっさいの記憶や人格、内部構造から所持品に至るまで完全にコピーすることが可能で、剣もワームが擬態した存在だったのです。 「全てのワームは俺が倒す!!」とワーム狩りをしていた剣がまさかの討伐対象そのものである展開は、非常にショッキングでした。しかし自身の正体を知ってなお、剣は自分を含むワームのせん滅を願い、ラストは自らカブトの攻撃を受ける形で命を引き取りました。「岬とのデートが叶わなかったのがいまだに悲しい」とその死を忘れられないファンは多く存在します。