「十五少年漂流記」の現代版「ルール」開幕、荒井敦史「全力でがんばるだけ」
荒井敦史が主演を務める「ルール~『十五少年漂流記』より~」が、昨日5月16日に東京・よみうり大手町ホールで開幕した。 【舞台写真】富栄ドラムが扮する見習い水夫・モコ。 これは、ジュール・ヴェルヌの冒険小説「十五少年漂流記」をもとに、鈴木勝秀が台本・演出、大嶋吾郎が音楽を手がける作品。現代を舞台にした本作では、極限状態に置かれた国籍がバラバラの学生たちが、自主的にルールを定め、生き抜く姿が描かれる。出演者には荒井のほか、嘉島陸、田中雄飛、ダウ90000の飯原僚也、劇団4ドル50セントの瀬谷直矢、翔、大友至恩、富栄ドラム、駒田一が名を連ねた。 開幕に際し、鈴木は「『十五少年漂流記』を読み、今この時代について考えました。“ルール”と“自由”については僕自身がずっと考えていたことなので、それをこの芝居にぶつけられたらなと思って上演台本を書き始め、思い切って『ルール』というタイトルを付けました。今の時代に合うように作っているし、そうでなければいけない、とも思います。“ルール”と“自由”について考えていただければ」と本作に込めた思いを語る。 荒井は「年齢やキャリアが幅広いキャストで稽古をしてきました。あとは自分たちを信じて、スズカツ(鈴木)さんの演出でできあがったこの世界観を全力でがんばるだけです」と意気込む。嘉島は「客席に近いところでのお芝居もあるので、お客様の反応も楽しみにがんばりたいです」、駒田は「スズカツさんを筆頭にいろいろなことを試しながら、苦労しながら、悩みながらやれたと思います」、ドラムは「初めての舞台で、僕がしゃべっているところを初めて観る方もいると思います。これからの役者人生をかけて本気で向かっていきたいです」、田中は「1カ月間稽古してきたことを信じて、お客様にぶつけるだけです」、飯原は「絶対全公演ミスなしで演じ切るので、お客さんは安心して来てください……!」、瀬谷は「アドリブもけっこうあるので、そこも楽しんでいただければ」、翔は「初舞台なので楽しめたら」、大友は「細かいところまでこだわっているので、ぜひお客様に感じ取っていただけたら」とそれぞれ話した。 東京公演は5月26日まで。その後、6月1・2日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール公演が行われる。 ■ ルール~「十五少年漂流記」より~ 2024年5月16日(木)~2024年5月26日(日) 東京都 よみうり大手町ホール 2024年6月1日(土)~2024年6月2日(日) 大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール □ スタッフ 原典:ジュール・ヴェルヌ「十五少年漂流記」 台本・演出:鈴木勝秀 音楽:大嶋吾郎 □ 出演 荒井敦史 / 嘉島陸 / 田中雄飛 / 飯原僚也 / 瀬谷直矢 / 翔 / 大友至恩 / 富栄ドラム / 駒田一