ロアッソ熊本の新星「ゴールに貪欲に」高校生ルーキー神代慶人
サッカーJ2リーグで、最年少ゴールを決めたロアッソ熊本のFW神代慶人選手。今季、ゴールを量産するロアッソ熊本の期待の星は、16歳の高校生です。
4歳でサッカーを始め 16歳でトップチームに
「決定力や得点にこだわるところは誰に負けない」と執念を燃やすロアッソ熊本の神代慶人。熊本市出身で、4歳からサッカーを始め、小学生時代はロアッソ熊本ジュニアに所属。ジュニアユース、ユースを経て、昨シーズン終了後にトップチームに昇格しました。「練習後に大木監督からプロ入りの話があって、うれしかったし、やってやろうと思った」と振り返ります。 3月20日に初出場を果たすと、3試合目で待望の瞬間。ロアッソがPKを獲得した場面で、キッカーを志願し決めたのがJ2最年少ゴールとなるプロ初ゴール。今季のホーム初勝利をもたらしました。 さらに、次節の山口戦、長崎戦と、3試合連続得点。ここまで出場した全試合が後半での投入ですが、チーム最多の4得点をマークしています。大木監督は「ボールが入ったときにアイデアがある。先発で出てプレーの中で点とれるような選手になってほしい」とさらなる成長に期待を寄せます。 サポーターからも「16歳とは思えないすごいメンタル」「ロアッソにとって宝のような存在」と期待が集まります。
学校はリラックスできる場 1学年上に道脇も
「午前練習の時、学校に行ける時は来てます」 プロの舞台で活躍する神代は、東海大学付属熊本星翔高校に通う現役高校生。練習後すぐに学校に向かうこともあります。 ボールに向かう姿と違って、同級生からは「人見知りでおとなしい」「話しているときに、結構、脱線する」という声も。神代にとって、学校は友人と会えて、リラックスできる場所だといいます。 高校の1学年上には、同じユース昇格組の道脇豊(FW)も在籍しています。
出場前はゴールのイメージを共有しながら高め合っている関係。お互いの存在について、神代は「ライバルだと思っている」、同じくライバル関係だと認める道脇も「今は、神代選手の方が得点をとっているので、絶対にあいつより点とっていきたい」と力を込めます。
「ゴールに貪欲に」 目標は10ゴール
プロとして初めて挑むリーグ戦。今季の目標は10ゴールです。 「ゴールに貪欲になって、点につながる、勝ちにつながるゴールを決めたい」期待を背負うロアッソのルーキーストライカーが果敢にゴールを狙います。