シンガー・ソングライター、杉山清貴 デビュー40周年迎え「オメガトライブ」再集合 青春はビートルズ〝only you!〟
「君のハートはマリンブルー」「ふたりの夏物語」…。青春の1ページに彼らの名曲を刻んだ人も多いだろう。1980年代の音楽シーンを席巻した「杉山清貴&オメガトライブ」が現在、「FIRST FINALE TOUR 2024」と銘打った全国ツアーに出ている。 「昨年(2023年)にデビュー40周年を迎えて、オリジナルメンバーがそろいました。このメンバーで演奏すると、もうそれだけでオメガの音になるんですよ。当時とまったく遜色がない。歌っている僕自身、このグルーブだって思いますもの。本当、当時に戻れる感じなんです」 ■やっぱり「オメガ」 解散後、音楽から離れていたメンバーもいた。それでも全員がオメガのために戻ってきた。 「18年のデビュー35周年のときにも集まってツアーもやったんです。すると家族の見る目が変わったそうで。子供たちは特にオメガのころは見てませんから。お父さん、かっこいいじゃんと、こんなに人気があったの? と。それから5年が過ぎて、お父さんの威厳がまたなくなったタイミングで再集合というわけです(笑)」 実際の活動期間はわずか2年8カ月。しかも解散からもう38年もたっている。70~80年代のシティポップがブームになっているとはいえ、今でも多くのファンがオメガを求めているのはなぜだろう。 「本当に急な解散だったから。活動期間が短かったので、飽きられる前にいなくなったのもあるでしょうね。当時、コンサートに行きたかったのに行けなかったという人たちがいっぱいいて。今でもそんな声をよく聞くんですよ。それをざんげするために行脚ツアーとでもいいましょうか」 ■小5からずっと そんな彼の音楽のルーツはいったいどこにあるのだろう。尋ねると、「そりゃもう、ビートルズですよ」とすかさず答えが返ってきた。 小学5年生のときだった。友人の家に遊びに行ったとき、友人の兄からビートルズのアルバムを貸してもらったのだ。 「レコードを抱えて家に帰って、針を落とした瞬間から、もうおかしくなりましたね。その時から今までずっとビートルズ、ビートルズです」