三笘薫2世? ひたすら1対1を繰り返す筑波大のドリブラー角昂志郎は、天皇杯柏戦に向けて意欲満々「勝つことしか考えていません」
町田戦では54分に途中出場
持ち前のアジリティとスピード、ボールタッチという天性の才能に加え、大学4年間で思考力が一気に高まったことで、角は変幻自在のドリブラーになることができた。 もちろん思考力の向上は福井との1対1だけではなく、筑波大のインテリジェンス溢れるプレーヤーたちに囲まれた環境で、自然と自分の活かし方、周りの活かし方を常日頃から考えてプレーしたことも大きく影響している。 「頭をフル稼働してプレーすることは、この大学の4年間でかなりやってきたことなので、それが自然と出せるようになってきていることが、自分の進化だと思っています」 冒頭で触れた通り、角は今、天皇杯3回戦の柏戦に向けてモチベーションを高めている。2回戦ではJ1首位のFC町田ゼルビアを相手にジャイアントキリングを起こし、大きな話題を呼んだ。 54分に途中出場した角は、「J1屈指の強度を持っているゼルビアさんに対して、技術も負けずに発揮できたし、フィジカル面でもやれる手応えを掴むことができた」という。 「これ(町田戦での手応え)は筑波大での日常の価値だと思っているからこそ、次のレイソル戦もやるべきことをやって勝つことしか考えていません。目の前の試合を自分たちが納得できるように戦っていきたい。臆することはありません」 進化と真価を示すべく、来るべき決戦に向けて、角の目に一点の曇りもない。 取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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