デビュー20周年記念ライブを開いた木村カエラ。ファンとの合唱では感激の涙を流した＝日本武道館

今年デビュー20周年を迎えた歌手、木村カエラ（40）が26日、東京・北の丸の日本武道館で記念ライブを開いた。 代表曲「Butterfly」のラストでは、蝶の形をした紙吹雪をキャノン砲から客席へ大量に舞わせる演出も。まるで無数の蝶が舞うように見える美しい光景の中、カエラは「みんな一緒に歌って！」と呼びかけた。 満員の8000人は総立ちで合唱。カエラは感激のあまり歌の途中で珍しく声を詰まらせ、歌い終えた後「泣いちゃった。きょうはどんなときよりも素晴らしい。きれいな歌声をありがとう！」と感謝した。 同所での公演は約12年ぶり4度目。24日に40歳となり、ステージには「HAPPY　BIRTHDAY」と「20」の文字を掲げた巨大な2つのケーキを模したセットを置いた。冒頭では、自らの頭上に火をつけたロウソクを何本も立てるユーモラスな映像を流すと、客席には温かい笑い声が広がった。 この日は2004年のデビュー曲「Level42」からスタート。澄んだパワフルボイス全開で、先月25日に発売した新アルバムのタイトル曲「F（U）NTASY」のほか、2010年1月の放送から歌うフジテレビ系アニメ「ちびまる子ちゃん」の主題歌「おどるポンポコリン」を含めたメドレーなど、全21曲を歌いきった。 「武道館はデビュー当時から夢だったけど、今も夢のよう。まじ最高！　うれしいです」とカエラ。ラスト１曲の「ｈａｐｐｉｎｅｓｓ！！！」の直前では「みんなが不安や心配、喜びや楽しさを感じながら生きている中、私もそこに寄り添っていきたいと心から思います」と語りかけ、歌唱後には「みんな、大好き！」と笑顔の投げキスで締めくくった。