金原正徳が公開練習を行なった

　4月29日（祝・月）東京・有明アリーナで開催される格闘技イベント『RIZIN.46』の合同公開練習が15日、都内にて行われた。 　RIZINフェザー級（66.0kg）タイトルマッチで、王者・鈴木千裕（24＝クロスポイント吉祥寺）に挑む金原正徳（41＝リバーサルジム立川ALPHA）は腕十字を披露し、「鈴木千裕と金原正徳の試合は、誰がどう見ても面白い試合になる」と好勝負を約束した。 【フォト＆動画】金原が公開練習で腕十字を極める瞬間！ 　金原は、自身のジムに所属する須田美咲を引き連れて登場。スパーリングを行い、パンチで勢いよく前に出る須田を金原はテイクダウン。そこからスムーズな動きで腕十字を極めた。これは、試合でも腕十字で一本勝ちするという予告だろうか。 　その後の質疑応答で、イメージする試合展開を問われ「みんなが思ってる展開になるんじゃないですか。鈴木千裕が殴る、俺がそれに対してどうするのか、シンプルにそれだけだと思います」と予想通りの流れになるという。 　強烈な打撃を武器に持つ鈴木だが、その対策については「間違いなくRIZINのNo.1のストライカーだと思うし、色々気をつけなきゃいけないけど、僕もストライキングの強い選手とたくさんやってきたので、そういう経験値を上手く活かせれば」と鈴木を認めながらも自信をのぞかせた。 　キャリア50戦で41歳とベテランの金原。このタイミングでベルトに挑戦する心境を尋ねられ「鈴木千裕と対戦するとは思ってなかったし、これは巡り合わせだと思ってる。それを掴めるように試合決まってから頑張って来ました」とし、続けて「タイトルマッチに挑戦するのは次が最後だと思うし、だからこそ、この試合に懸ける思いは大きい。辞めるなら悔いなく辞めたいし、まだまだやりたい思いもあるし、色んな思いでトレーニングキャンプを迎えることが出来た。2週間後、それをリング上で発揮できれば良いと思います」と試合への覚悟を口にした。 　最後に金原は「鈴木千裕と金原正徳の試合は、誰がどう見ても面白い試合になるから。これだけは間違いなく言えると思うんで、当日ぶつかり合って盛り上げていきましょう」と、合同公開練習に出席していた鈴木の方を向き、力強く語った。 　試合では、ベテランの金原がベルトを奪い取るか、それとも勢いに乗る王者の鈴木が防衛に成功するのか。注目のタイトル戦まで2週間となった。 ＜両選手データ＞ 鈴木千裕（24=クロスポイント吉祥寺）：身長173cmリーチ177cm、戦績16戦12勝（6KO・1一本）3敗1NC キックとMMAの“二刀流”ファイターで、昨年6月に当時の王者クレベル・コイケに挑戦するも、初回一本負け。（クレベル体重超過によりノーコンテスト扱い）。しかし、7月にベラトール王者パトリシオ・ピットブルに衝撃KOを飾ると、11月には王者ヴガール・ケラモフを初回KOで破り、新王者に輝いた。 金原正徳（41=リバーサルジム立川ALPHA）：身長172cmリーチ174cm、戦績50戦31勝（11KO・11一本）14敗5分 元SRCフェザー級王者で、過去には山本“KID”徳郁、アレックス・カサレスにも勝利したベテラン戦士。一時は戦線を退くも、現在はRIZINフェザー級で芦田崇宏、摩嶋一整、山本空良を撃破。昨年9月にクレベル・コイケに圧勝した。