【マーキュリーC】底知らずの〝新星〟ロードアヴニールが重賞戦線へ殴り込み
[JpnⅢマーキュリーカップ=2024年7月15日(月曜)3歳上、盛岡競馬場・ダート2000メートル] ロードアヴニール(牡4・栗東=野中賢二厩舎) 父ドゥラメンテ 母ヴィーヴル 母の父ディープインパクト デビュー戦(阪神芝外1800メートル)は11着に終わったが、休養を挟みダート路線に転向すると素質が一気に開花。未勝利戦(阪神ダート1800メートル)で先行策から7馬身差の圧勝劇を披露した。 続く1勝クラスこそ7着と崩れたが、幼さを出し経験の差が出てしまった印象。そして、衝撃的な勝ちっぷりを世に見せつけたのが古馬と初対戦の1勝クラス(京都ダート1800メートル)だった。スタートで出遅れてしまった挙句、1コーナーで落馬のアオリを受けて外に振られてしまう致命的な不利。さすがに勝ち負けまでは厳しい展開に思えたが、離れた最後方から諦めず、徐々に進出を開始。4コーナーでは大外に持ち出されると、力強い末脚を見せ、信じられないような逆境に対し度肝を抜く勝ちっぷりだった。 次戦の2勝クラス・豊中特別(阪神ダート1800メートル)は内枠ということもあり中団インからの競馬。4コーナーでは動きにくい位置取りだったが、直線でうまく外に出されるときっちりと差し切って勝利。モマれる競馬でも結果を出せて良い経験となった。前走の3勝クラス・招福S(中山ダート1800メートル)は3コーナー手前から行きっぷりが悪くなるも、直線では馬群を縫うようにワープし非凡な切れ味を発揮。半馬身差の勝利でも着差以上に強さを感じるものだった。 今までの相手関係とは打って変わり実績馬が顔を揃え挑戦者の立場となるが、伸びしろ十分の走りからもあっさり突破して不思議ないことは明らか。まだ底を見せていない〝新星〟の走りに注目が集まる。
東スポ競馬編集部