ウクライナ危機で思い出す、アフガン侵攻と"あの銘柄"
1979年末、ソビエト連邦がアフガニスタン侵攻を開始。当時、ソ連とアフガンは国境を接していた(イメージ画像:tomcat/PIXTA)
足元のマーケットで起きている事象や注目テーマについて、過去の歴史を基に株式投資のヒントを探る連載「 賢者は歴史に学ぶ 」。第5回の今回からは、「1970年代のスタグフレーションは再来するか」をシリーズで掲載していく。本稿では、ロシアによるウクライナ侵攻とソ連時代のアフガニスタン侵攻の共通点を検証し、市場へのインパクトと投資リスクを点検する。まさに暴挙である。 ウクライナへの一方的かつ大規模な侵攻に加え、一般市民への攻撃、原子力発電施設の占拠、さらには核兵器使用の脅しなど、ロシアの所業は異常としか言いようがない。西側諸国はウクライナへの支援とロシアへの制裁に踏み切ったが、事態は深刻度を増している。原油価格高騰によってインフレ懸念に拍車がかかり、株価が急落するなど世界の市場は動揺している。 今回のウクライナ侵攻は、1979年12月のソビエト連邦によるアフガニスタン侵攻を彷彿とさせるものがある。この出来事は、冷戦下にあった東西両陣営の緊張を一気に高め、その後の国際情勢と世界経済にも大きな影響を与えた。当時の経過を振り返ってみよう。
本文:3,908文字
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岡田 晃