元関脇・嘉風が中村部屋新設 二所ノ関部屋から独立 友風、新十両の嘉陽らが転籍…日本相撲協会理事会で承認
日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で定例の理事会を開き、元関脇・嘉風の中村親方が二所ノ関部屋から独立し、中村部屋を新設することを承認したと発表した。6月1日付。幕内・友風、来場所での新十両昇進が決まった嘉陽ら力士8人、呼び出し1人、床山1人が転属となる。 中村親方は日体大を経て当時の尾車部屋に入門。大学3年時にアマチュア横綱を獲得したが、4年時にはビッグタイトルに縁がなく付け出しの資格が失効。2004年初場所に前相撲で初土俵を踏んだ。05年名古屋場所で新十両、06年初場所で新入幕を果たした。14年夏場所には新小結に昇進、最高位は関脇だった。 持ち味は立ち合いからの真っ向勝負。気迫を前面に出した突き、押しで活躍しファンを沸かせた。三賞受賞は10度を数え、金星は8個獲得した。右膝の大けがのため、19年秋場所中に現役を引退。年寄・中村を襲名し、尾車部屋付きの親方として後進の指導にあたっていたが、22年初場所限りで部屋が閉鎖されたことに伴い、元横綱・稀勢の里が師匠を務める二所ノ関部屋に転籍していた。 二所ノ関部屋から中村部屋への転属者は以下のとおり。 【年寄】 中村親方(元関脇・嘉風) 【力士】 友風、嘉陽、宮城、阿龍、龍王、西田、和氣の里、加藤 【呼び出し】 禄郎 【床山】 床香澄
報知新聞社