新居浜太鼓祭り かきくらべ競演2024 上部地区の練習にも潜入!
新居浜太鼓祭りは16~18日(大生院地区は15~17日)の3日間、市内8地区から51台の太鼓台が繰り出しました。各地区で行われたかきくらべでは、多くの市民や県内外からの祭りファンが詰めかけ、勇壮華麗な太鼓台の姿に歓声や拍手が沸きました。 太鼓祭りシリーズ最終回は、上部地区のかきくらべの様子を中心にお届けします。 あわせて、以前から気になっていた「寄せ太鼓は、どうやって練習しているの?」という疑問にもせまりました。 150人のかき手が操る約3トンの太鼓台は、祭りの3日間しか登場しません。そこで、ぶっつけ本番の技を成功に導くための秘密の練習に潜入しました。 17日に山根グラウンド(新居浜市角野新田3丁目)で行われた上部地区統一かきくらべには、中萩、泉川、角野、船木4地区20台が集合。一斉差し上げでスタートしました。 各地区の演技では、それぞれの得意技を約20分ずつ披露します。 それにしても、これらの集団技をどうやって合わせているのでしょうか。 祭り開幕から約20日前の9月下旬、新居浜市内のある場所で準備が進んでいました。 上部のかきくらべ会場となる山根グラウンドに集まっているのは、4地区20太鼓台の運営関係者計約200人です。後ろにずらりと並ぶ軽トラックの荷台には、太鼓が積まれています。 そうです。これが太鼓台代わり。20台を横一列に並べ一斉に差し上げるタイミングを太鼓係と指揮者の笛で合わせるのです。軽トラをかつぐわけではなく、息を合わせタイミングをつかむ練習です。 ことしの中萩地区の総指揮者は治良丸太鼓台の青年団長飯尾彰さん(35)です。 「こうやって顔を合わせてやってるからこそ、本番で力が発揮できる」と、懸命にほかの指揮者を鼓舞していました。 事前に集まって練習する効果を岸之下太鼓台の近藤英二さん(53)は、こんなふうに話しました。 「こうやって練習でほかの太鼓の人たちと付き合いができ、飲みにも行く、地域とつながっていくと、けんかも起こらんよね」
愛媛新聞社