1912年製の蒸気機関車、定期運行へ 阿里山鉄道 毎月第1土曜に5往復/台湾
(台北中央社)農業部(農業省)林業・自然保育署は4日、南部・嘉義を走る阿里山林業鉄路が所有する1912年製造の蒸気機関車「SL-21」がけん引する列車を、6日から毎月第1土曜日に運行すると発表した。北門―嘉義(いずれも嘉義市)間を5往復する。 SL-21は米ライマ社が製造。世界的に貴重な歯車式蒸気機関車の一つ「シェイ式」とされる。かつては阿里山で産出された木材を運搬した。80年代に引退し、嘉義市内の公園で約40年展示されていたが、2019年から18カ月かけて修復し、その後は9カ月に及ぶ走行試験などが行われた。 列車は始発が北門午前10時発、終発が嘉義午後3時30分発。同鉄道を運営する同署阿里山林業鉄路・文化資産管理処の周恒凱副処長は中央社の電話取材に、列車は車両の入れ替えに使う車庫線と呼ばれる線路を走り、至近距離で直立シリンダーや歯車などを見られると説明。ガイドが解説を行うとした。 乗車券は嘉義駅や車庫園区、北門駅で販売する。運賃は片道250台湾元(約1200円)、往復400元(約1900円)。 (楊淑閔/編集:齊藤啓介)