【MLB】キャリア2度目のワールドシリーズ制覇 ドジャースの右腕ダニエル・ハドソンが現役引退を表明
ドジャースのワールドシリーズ制覇に貢献したベテラン右腕ダニエル・ハドソンは、自身が望んでいた形でキャリアを終えることができたようだ。日本時間10月31日、ハドソンはワールドシリーズ第5戦に7対6で勝利したあと、今季限りでの現役引退を表明。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のビル・プランケット記者によると、ハドソンは「私が現役を続行した唯一の理由は、トップに立つためでした。そして、それが実現したのです」と語ったという。ドジャースに所属する選手の引退はケビン・キアマイアーに続いて2人目となった。 4年ぶりの世界一を決めたワールドシリーズ第5戦の試合経過 現在37歳のハドソンは、2022年にドジャースに加入して25試合の登板で防御率2.22をマーク。開幕から安定した投球でブルペンの一角を担っていたが、左ひざ前十字靭帯断裂の重傷を負い、長期離脱を強いられた。2023年6月に戦列復帰を果たしたものの、今度は右ひざを故障して再離脱。しかし、「もう1度ワールドチャンピオンになりたい」という強い思いでドジャースとマイナー契約を結び、今季はキャリアで4番目に多い65試合に登板して6勝2敗10セーブ、17ホールド、防御率3.00を記録した。 ポストシーズンに入ってからも安定した投球を続け、最初の6登板でわずか1失点。7度目の登板となったヤンキースとのワールドシリーズ第4戦でアンソニー・ボルピーに逆転満塁弾を浴びてしまったものの、ナショナルズ時代の2019年以来5年ぶり、キャリア2度目となるワールドシリーズ制覇を成し遂げた。 2度のトミー・ジョン手術を経験するなど、故障との戦いが続いたキャリアだったが、メジャー15年間で547試合に登板し、65勝45敗43セーブ、116ホールド、防御率3.74を記録。ダイヤモンドバックス時代の2011年には先発で自己最多の16勝を挙げ、14打点を記録してシルバースラッガー賞も受賞した。トミー・ジョン手術からの復帰後はリリーフに回り、最終的にはメジャー15年間で7球団に所属。2019年にナショナルズ、そして2024年にはドジャースでチャンピオンリングを手にした。