超満員だったのは? Jリーグ収容率ランキング10位。一体なぜ? 王者なのに空席も目立つ
2024シーズンの明治安田生命Jリーグは全日程を終えた。スタジアムの盛り上がりを知る上で観客動員数は重要な指標だが、収容可能人数に対してどのくらい埋まったかというのも大事だ。スタジアムを満員にしたのはどのクラブか。今回は、2024シーズンにおけるJ1からJ3までの各クラブのリーグ戦収容率を計算。スタジアムを熱気で満たしたクラブを、ランキング形式で順位ごとに紹介する。
10位:ヴィッセル神戸 本拠地:ノエビアスタジアム神戸(29,913人収容) その他ホーム開催地:国立競技場(67,750人収容) 平均入場者数:21,811人 平均収容率:69% 2024シーズンのJ1リーグを制し、2連覇を達成したヴィッセル神戸は、同シーズンの平均収容率が69%で、Jリーグ全体で10位にランクインした。 2023シーズンにJ1初優勝を果たした神戸は、この年にホームゲーム年間入場者数の最多記録を383,408人に更新した。その勢いは止まらず、2024シーズンは414,414人を動員し、クラブ史上初めて400,000人を突破した。しかし、これは試合数が2つ増えた影響で、1試合平均の観客数は22,553人から21,811人に減少している。 国立競技場で開催された第18節の川崎フロンターレ戦を除いたシーズン最多動員は、リーグ制覇がかかった最終節の湘南ベルマーレ戦で27,444人がスタジアムを訪れ、収容率は91.7%を記録した。 一方で、ワースト動員は第14節のアビスパ福岡戦。平日開催だったことも影響し、動員数10,961人で収容率は36.6%にとどまった。また、第30節のセレッソ大阪戦も地理的に近い対戦相手ながら平日開催の影響を受け、観客数13,803人、収容率46.1%と空席が目立った。 ピッチ上の成績や年間観客数は向上しているものの、昨シーズンと比較するとノエスタの熱気にはやや陰りが見える印象だ。2024シーズンはホームゲームの成績が10勝4分け5敗でリーグ4位で、アウェイゲームの方が好成績だったのは、日ごろノエスタを訪れるファンにとっては残念なことだろう。 3連覇を目指す2025シーズンでは、さらに多くの観客を魅了し、スタジアム全体を盛り上げる取り組みが求められそうだ。
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