髙橋尚成氏、巨人ドラ１候補浮上の関大・金丸は内角きっちり突ける“勝てる投手”
巨人のドラ１に浮上した関大・金丸投手は、映像で何度かチェックさせてもらった。タイプとしてはオーソドックスな左の本格派と言える。三振を多く奪えるし、防御率が示すように、いわゆる“勝てる投手”という印象だ。 身長は１８０センチに満たないが、バランスの取れたフォームから繰り出す最速１５４キロの直球は球威もキレも十分。だけど、何より素晴らしいのが制球力の高さ。見た映像の中でも、左右問わず打者の内角をきっちり突けていた。いくらスピードがあってもコントロールがアバウトだと、個人的にはプロで活躍するのは難しくなると思っているが、その不安がないのはとても重要な点になる。 先発左腕は今季、大きく成長した井上、グリフィンらがいるが、強いチームって不思議と左投手が充実しているもの。私も新人だった００年は工藤さん、メイと共にローテを形成したり、ある程度年齢を重ねてからは内海が伸びてきたりと、２ケタ勝てる左腕が複数いるとチームの成績もよかった。それを球団も理解しているからこそ、競合覚悟で狙いにいくんだろうし、獲得できたらとても大きな補強となる。（野球評論家・髙橋 尚成）
報知新聞社
