美容クリニックが突然閉院…音信不通に怒りの声 違法営業の疑いで保健所が現地調査も
大阪で営業していた美容クリニックが突然閉院しました。 音信不通となり、コース料金の返金もない事態に、利用者が怒りの声を上げています。 【画像】去年10月院長が「勝手に廃止届」 経営者も音信不通に…「赤字で返金できない」
■突然閉院・音信不通…驚きの実態
大阪市では、施術代金を前払いしていた美容クリニックが突然の閉院。番組が取材すると、驚きの実態が分かってきました。 大阪市 40代女性 「外出する機会も増えたので、紫外線もどんどん強くなっていきますし。レーザーで少しでも(シミを)薄くして、肌の良い状態を保つことができれば」 今年3月、女性が訪ねたのは、大阪・心斎橋の美容クリニックです。女性は、クリニックが「半額キャンペーン」と宣伝していた「しみのレーザー治療3回コース」を1万6500円で契約しました。 その日に1回目の施術を受けますが、わずか2日後に「院長が入院されたため、3月末までで休業することになりました」とLINEで連絡がありました。 翌月に2回目の予約を入れていたという女性は、クリニック側にLINEで「現在4月の予約をしている分も、キャンセルになるのでしょうか?そのまま閉院されるのですか?」と問い合わせのメッセージを送りました。 メッセージは既読となりましたが、返事はなく、音信不通に…。 女性 「不安と言いますか、ちょっとおかしいなというのを感じて。建物に行って、のぞいたんですけど、その時はもう電気が消えた状態でした。返金対応して頂ければありがたいですが、今の時点ではもうほぼ泣き寝入り状態」
■経営者の言い分「私は知らなかった」
一体、何が起きているのでしょうか。クリニック開設を許可する大阪市保健所に問い合わせました。 大阪市保健所 「院長から去年10月24日に、クリニックの廃止届が出ています。今年3月まで営業していたことは把握していません。開設届なしにクリニックを開くことは医療法違反です」 なんと去年10月時点で、美容クリニックの院長から保健所に対し、廃止届が出されていたというのです。 被害女性がクリニックと契約したのは今年の3月。つまり、およそ5カ月間、違法に営業していた疑いがあり、保健所も先週、現地調査を行いました。 院長を雇っていたクリニックの経営者に取材を申し込むと、驚きの実態が見えてきました。 大阪市の美容クリニック経営者 「院長が勝手に保健所に廃止届を出していて、私は知らなかった。院長は3月から自宅療養していて、4月に音信不通になった。赤字経営でお金がないので返金ができない。患者の受け入れを何とかしたいと思っているが、患者の連絡先が分からない」 番組が当時の院長を探したところ、他のクリニックに勤務していることが判明。取材を申し込みましたが、回答はありませんでした。