男子テニスのマスターズ上海大会は１３日、上海でシングルス決勝を行い、世界ランキング１位のヤニク・シナー（右）が、同４位で四大大会通算２４勝を誇るノバク・ジョコビッチ（左）を７─６、６─３で下し、同大会最年少優勝を果たした（２０２４年　ロイター）

［上海　１３日　ロイター］ - 男子テニスのマスターズ上海大会は１３日、上海でシングルス決勝を行い、世界ランキング１位のヤニク・シナー（２３、イタリア）が、同４位で四大大会通算２４勝を誇るノバク・ジョコビッチ（３７、セルビア）を７─６、６─３で下し、同大会最年少優勝を果たした。 シナーはマスターズ１０００大会で今季３勝、通算４勝目。今季は四大大会の全豪、全米も制し、ツアー７勝、年間世界ランキング１位も獲得するなど、目覚ましい活躍を見せている。 ジョコビッチ戦では３連勝を収め、戦績を４勝４敗のタイに戻したシナー。また２戦連続でジョコビッチに一度もブレークチャンスを与えなかった史上初の選手となった。ジョコビッチに勝つ方法を見つけたのかと聞かれたシナーは「彼には全く弱みがないので秘密を教えるのは難しい。ほんの小さなチャンスが巡ってきたらそれを使うようにするだけ」と語った。 今試合では、オープン化以降でジミー・コナーズ氏（米国）、ロジャー・フェデラー氏（スイス）に次ぐ歴代３人目となるジョコビッチのツアー通算１００勝が懸かっており、スタンドにはカルロス・アルカラス（スペイン）と並んでフェデラー氏も観戦に来ていた。 ジョコビッチは「彼は今日、あまりに良すぎた。強いし、速いし、素晴らしかった。君はとてもいい年を送っている。この勝利にふさわしい」とシナーをたたえ、「ロジャーにも会えてうれしかった。スタンドに君がいるのは見慣れていない。私たちとコートでプレーしてくれればいいのになと思う。君の前でプレーするのはおそらく初めてで、少しプレッシャーを感じたけど、本当に良かった。ここにいてくれてありがとう」とも語った。