喫茶「たまき」の笑顔から数日で… 国民・玉木氏と維新・吉村氏が互いに牽制「維新と握る算段か」「密約はありません」
『玉木さんの事務所で、喫茶「たまき」、なう。(13日吉村洋文氏のXより)』 コーヒーとケーキを前に、にこやかな2ショットを披露した国民民主党と日本維新の会の両代表。それから5日後以降、「103万円の壁」突破をめぐり両トップが牽制しあっています。 18日の玉木雄一郎代表(役職停止中)の投稿に対して吉村洋文代表がXで反論。さらに吉村代表は20日記者らに対し、「維新のせいで協議決裂、みたいなのは控えていただきたい。そんな密約もありません」と玉木氏の発信を批判しました。 ■玉木氏が批判「維新と握る算段がついた?」 「103万円の壁を178万円へ」と主張して過半数割れの自公と協議してきた国民民主党。しかし与党側が「123万円案」を税制大綱に盛り込み、取りまとめてしまいそうな流れについて、18日に玉木氏が自らのXに投稿し、維新の名をあげて批判していました。 『3党の幹事長間で合意したにもかかわらず見切り発射とは驚きました。もともと財務省の戦略は、 ・維新の新体制が発足次第、関係部局が接触 ・当初予算の修正等で盛り込める政策を探る ・国民民主、維新、立民で予算に対する影響が最も「安上がり」の政党と握る ということだったようなので、最近の維新幹部の発言を聞いていると、維新と握る算段がついたということなのでしょうか。(玉木氏のXより)』 財務省と維新で「何か握った」かのような投稿に、即日、吉村代表がXで反論しました。 ■吉村氏が反論「憶測は控えて」 『玉木さん、我々は何も握っていません。103万円の壁突破には賛成の立場です。憶測は控えて頂いた方がよいかと。地獄の底まで、本気で腹括ってやる、一緒に178万円目指してやろう、というなら、協議しましょう。但し、パフォーマンスはなしです。僕らも実現したい公約がありますので。(吉村氏のXより)』 吉村代表はきょう、「103万円の壁を突破できないのは維新が握っているから、というような憶測はやめてもらいたい。我々は公約に掲げていないですが、賛成の立場です」と自らの口で玉木氏を批判しました。 ちなみにXの投稿以降、玉木氏側から現在までにアプローチはないということです。 ■吉村氏「我々も実現したい公約がある」 吉村代表は、「実現することが目的で、政党間でいがみ合うことが目的じゃないと思いますから、僕もそこまで強く言うつもりはないですけれども」としながら、「我々が足を引っ張っている、みたいな言い方は少し違うと思います。そして我々も実現したい公約がある。公約を掲げてやっているわけですから当然我々もそういった公約実現に向けて動くというのは当然」と述べました。 維新として公約に掲げ、一丁目一番地として与党に迫っているのは「教育の無償化」です。 少数与党に対してキャスティングボートを握ろうとする立ち位置にある両野党トップの発言は、注意深く見ていく必要がありそうです。
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