<ダンダダン>カメラワークぐるんぐるん、作画レベチの鬼ごっこ「作画の暴力がすごい」「That’s cool!」
アニメ「ダンダダン」(毎週木曜深夜0:26-0:56ほか、MBS/TBS系ほか/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第4話「ターボババアをぶっ飛ばそう」が10月24日に放送された。ターボババア(CV.田中真弓)との鬼ごっことなった今話では、「作画の暴力」といったアクションが特に話題に。演出のセンスもさることながら、アニメーターの技術と努力の結晶というすごい回になった。(以降、ネタバレが含まれます) 【写真】作画話題に…ターボババアに鬼ごっこを申し込むモモ ■作画レベチの白熱鬼ごっこ ターボババアとの決着をつけるため、約束の廃トンネルにやってきたモモ(CV.若山詩音)とオカルン(CV.花江夏樹)。オカルンがターボババア本体に取り憑かれてしまうという想定外の事態が起こるが、むしろそのおかげでターボババアを捕まえること成功する。そして、ここから始まったのがものすごい鬼ごっこだ。 「ダンダダン」はそもそも原作の画力が鬼高であるためアニメ化の作画クオリティーも負けじと高く、特にアクションシーンの秀逸さに関しては第1話、第2話で証明されている。ただ、今話はさらに輪をかけてすごかった。ターボババアを取り返そうと巨大蟹の形をした地縛霊がモモとオカルンをずんどこ追い回し、2人は2人で街中を疾走し、空を飛び、大量のゾンビにも追われ、カメラワークがぐるんぐるん動きまくる。 途中では「天国と地獄」のアレンジBGMで盛り上がり、演出、作画、撮影、音楽、声優の演技ともう総出の結晶だ。特に作画。制作会社のサイエンスSARUは作業効率化のためにフラッシュアニメを導入しているというが、それでも作画クオリティーを下げずにこれほどのアニメーションを作るのは生半可な仕事ではない。この絵を見せてくれたアニメーター陣には頭が下がる思いだ。 SNSでは「カメラワークが天才すぎた」「作画の暴力がものすごかった」「躍動する作画、運動会さながらのBGM」「昨今ハイクオリティーには見慣れているが今話はヤバすぎた」「That’s cool!」「What an amazing animation!!!(なんてすごいアニメだ!!!)」など、海外勢も巻き込んで絶賛のコメントが溢れる溢れる。 鬼ごっこのゴールは高崎線を利用しての正能市と神越市との境界。星子(CV.水樹奈々)があらかじめ張っていた結界を通過したことで、ターボババアと地縛霊は消滅し、成仏していった。 ■ターボババアと地縛霊の真実…結末はしんみりと とんでもない強敵だったターボババア&地縛霊だったが、物語の事後ではなぜあの廃トンネルに地縛霊が生まれたのか、ターボババアが居ついた理由についても明かされた。あのトンネルはある事件によって少女たちが犠牲になった場所。ターボババアは成仏できない少女たちの霊を慰めるためにやってきたのだった。ここのくだりを聞くことによって、第1話でのターボババアの行動にも合点がいくことになる。 第1話でセルポ星人に襲われるモモの救出に飛び込んできたオカルンだったが、あれはオカルンだけの意志ではなく、少女を助けるというターボババアの意志でもあったのだろう。また、ターボババアがイチモツを狙うのは、少女たちの死因からだったに違いない。 ともかくオカルンの呪いは解け、大事なモノも返ってきた。これで一件落着となり、モモの「さよなら」に「ばいばい」と応えるオカルン。分かれた2人だったが、さよならの言葉を思い直し、「また明日!」と笑顔をかわすのだった。 放送後には「バトルだけでなくちゃんと物語を作ってくれた終わり方」「ターボババアと地縛霊、哀しい存在だったんだ」「アクションの痛快さとラストのしんみりした締め。うまいなあ~」など、SNSには様々な感想が寄せられる。また、次回第5話「タマはどこじゃんよ」の予告にも「アイラちゃんご登場!」「招き猫出るぞw」「オカルンのタマがまた消えた??」など、食いつき反応が多数寄せられている。 ◆文=鈴木康道