浦和、西野努前TDは「6月末に契約解除」「他クラブに行く話は受けていない」 戸苅本部長が説明
J1浦和の戸苅淳フットボール本部長が16日、さいたま市内のクラブハウスで取材対応し、15日に発表された西野努前テクニカルダイレクター(TD)の退任、堀之内聖氏の新スポーツダイレクター(SD)就任について経緯を説明した。 昨年から、西野氏から「キャリアプランに関する相談を受けていた」と戸苅氏。数日前に退任の意向を受けたという。20年シーズンから新設されたフットボール本部で強化責任者を担ってきた西野氏について、「いつかクラブを離れるというのは想定せざるをえないと思っていた。後任は堀之内さんが適任者だとすぐに考えていた」と話した。 西野氏は15日付でTDを退任。戸苅本部長によると、今後はフットボール本部のスタッフとして堀之内SDへの引き継ぎ業務にあたり、6月末で契約解除となるという。関係者によると、西野氏は今夏に浦和を退団後、横浜Mの強化担当者に就任することが濃厚となっている。同本部長は「現在、他クラブへ行くことが決まったという話は受けていない」と語った。 同本部で強化責任者を務めた土田尚史前SDが昨年末に退任。わずか4か月の間に強化責任者2人が続けて退任する事態となった。 戸苅本部長は「フットボール本部の組織自体もコンセプトの言語化、数値化、主観や客観による分析の併用など組織としての成長もできている。課題もあるが、人が変わっても方針が変わるのではなく、クラブ主導でコンセプトを積み上げることが大事」と強調。西野氏について「これまでレッズのために100%の力を注いでくれたことへの敬意を表するとともに、クラブとしても十分準備はできていると考え、組織変更に至りました」と説明した。
報知新聞社