【イベントレポート】生死を懸ける思いでやった、来日した「ボブ・マーリー」主演キャストらが撮影振り返る
「ボブ・マーリー:ONE LOVE」の映画公開記念イベント「レゲエを知ると、100倍楽しめる前夜祭 ONE LOVE REGGAE JAPAN」が5月15日に東京・MIYASHITA PARKで開催。主演のキングズリー・ベン=アディル、監督のレイナルド・マーカス・グリーン、プロデューサーのジギー・マーリーが出席した。 【画像】「ボブ・マーリー:ONE LOVE」映画公開記念イベントの様子 「ボブ・マーリー:ONE LOVE」は、“レゲエの神様”と称されるボブ・マーリーの波瀾万丈な人生を描く物語。ベン=アディルは、劇中で話すジャマイカ語やパトワ語、ボブ・マーリーを演じるプレッシャーについて問われると「カルチャーをリスペクトして、ジャマイカの方々に『いい仕事をした』と思ってもらえるパトワ語を習得したいとがんばりました。プレッシャーは当然最大でしたが、当時は生死を懸ける思いでやっていたし、エモーショナルな自分になっていたと思う」と力を込めて語る。またグリーンは「映画の主題である“ボブ・マーリー”という存在がとてつもなく偉大すぎて、どう料理しようかと。ジギーをはじめとするマーリー一家が全面サポートしてくれて、脚本を組み立てていって、なんと言ってもボブ・マーリーを全身で表現できるキングズリーと運命的に出会えて幸運だった。これだけ全身全霊で役に懸けて演じきってくれる俳優はいない。彼の努力に感謝しています」と感謝の思いを表した。 映画の見どころに話題が及ぶと、ベン=アディルは「『War』を歌うシーンはジャマイカで撮影しました。スピリチュアルなフィーリング、バイブスが沸き上がった瞬間を覚えています。楽しみにしてください」とコメント。グリーンは「映画の後半で、たき火を囲んで子供たちと『Redemption Song』を歌うシーンが印象的。次世代に脈々とスピリットが受け継がれていくことを表現できているのでお気に入りです」、ジギー・マーリーは「自分が一番好きなのは笑いが起こる、ユーモアのあるシーン。父もそうでした。映画の中で、青年時代のボブが初めてバンドメンバーに会うシーンはクスっと笑えて気に入っています」と答える。 レゲエミュージックと文化がこれからも続いていくことを望むジギー・マーリーは、ポイントとなるのは「お互いを愛すること」と述懐。「そういったメッセージが音楽にあってこそ、聴いた人が反応して意味が見出される。心と心とでつながりコミュニティができる。そして人間らしく生きる、その“ONE LOVE”に行き着くんだと思います」と言葉を紡いだ。 なお当日のイベントエリアは多くの客でにぎわい、中に入りきれずに会場の外から楽しむ人の姿も。COJIE(Scorcher Hi Fi)がDJとしてプレイを始め、JAH WORKS、CHOZEN LEE、HAN-KUN、TRUTHFUL a.k.a STICKO、KON RYU(Youth Of Roots)もパフォーマンスを披露。さらにMIGHTY CROWNのMASTA SIMONとSAMI-Tの登場に観客は大きな盛り上がりを見せた。 「ボブ・マーリー:ONE LOVE」は明日5月17日より全国ロードショー。ジギー・マーリーに加え、ボブ・マーリーの妻リタ・マーリー、娘セデラ・マーリーもプロデューサーとして参加した。 (c) 2024 PARAMOUNT PICTURES