8球団競合の末、社会人の超目玉・野茂英雄投手（新日鉄堺）を引き当てた近鉄・仰木彬監督（右端）。左から5人目はダイエー・田淵幸一監督（1989年撮影）

　プロ野球の新人選手選択会議（ドラフト会議）は24日、午後4時50分から都内のホテルで開かれる。 【写真】似てる？ドラフト候補の清原正吾が公開した、父・和博氏との笑顔の2ショット 　1965年に第1回ドラフトが開催されてから半世紀以上。これまでにさまざまな出来事があった。その歴史を振り返る。 　◆史上最多8球団が指名した野茂英雄　重複指名の史上最多は8球団。89年野茂（新日鉄堺→近鉄）と90年小池（亜大→ロッテ拒否）で共に投手だ。次いで95年福留（PL学園→近鉄拒否）と17年清宮（早実→日本ハム）が7球団重複。これが高校生最多指名となっている。6球団からの指名は5人で79年の岡田（早大→阪神）、85年清原（PL学園→西武）、07年大場（東洋大→ソフトバンク）、09年菊池（花巻東→西武）、10年大石（早大→西武）。阪神は前記9人のうち、福留以外の8人に入札。交渉権を獲得できたのは岡田のみだが、岡田は選手、監督で日本一に貢献した。ちなみに巨人、ヤクルト、DeNA、広島、楽天、オリックスはこれまで6球団以上重複した選手の交渉権を獲得したことはない。入団拒否した小池、福留ものちに他球団から指名を受けプロ入りしている。 　◆4位まで指名が重複　78～92年は2位以下も入札方式だった。90年の広島は（1）小池（投＝松下電器）8球団、（2）内之倉（捕＝鹿児島実）3球団、（3）高橋（投＝喜界）2球団、（4）新井（内＝本田技研）2球団と4連続で指名が重複した。当たりクジを引けたのは3位・高橋のみで当選率25％。再入札は1位が瀬戸（捕＝法大）、2位が小野（投＝鹿児島商）、4位が山崎（投＝関東第一）だった。 　◆第1回は80人が入団拒否　第1回ドラフト会議は65年11月17日に東京・有楽町の日生会館で行われた。1位での指名重複は森安（関西）と田端（電電九州）の投手2人。クジ引きで森安は東映、田端は近鉄が交渉権を獲得した。12球団合計で132人が指名されたが、阪急4位の谷沢（習志野）、中日4位の平松（岡山東商）らのちにプロ入りする選手を含め半数以上の80人が入団を拒否した。