送検される海野被告（88）と渡辺被告（71）　（ことし7月）

　札幌市や北海道江別市内の空き家から金品を盗んだなどとして高齢の男３人が逮捕・起訴された事件で、３人は今年２月～６月までに計10件の事件に関与していたことが明らかになりました。 この事件はことし５月、札幌市北区の無職・海野秀男被告（88）と、札幌市白石区の無職・松田秀美被告（71）が江別市の空き家に侵入し、ウィスキーを盗んだ罪などに問われているもので、盗んだウィスキーを保管したとして、無職の渡辺健一被告（69）も逮捕・起訴されています。 警察によりますと、３人はことし２月11日～６月20日までの間、札幌市東区・北区・白石区・豊平区・江別市内において住居侵入や窃盗など計10件に関与したとして10月21日までに追送検されています。 被害額は計約109万円にのぼるということです。 ９月に札幌市で開かれた海野被告（88）と松田被告（71）の初公判では、渡辺被告（69）を含む３人が、過去に服役していた札幌刑務所の同じ工場で仲を深めたことが明らかになっていました。 出所後、海野被告（88）は生活保護を受けていて、松田被告（71）に窃盗を持ちけたということです。 犯行現場へ送り届けるのは松田被告（71）。 窓ガラスを割るなどして侵入し、金品を盗む実行役は海野被告（88）。 盗んだ金品を保管するなどの役割を渡辺被告（69）が担っていたということです。