磯崎哲也、関友里恵組は結成1年半の挑戦もパリ五輪代表に届かず セーリング混合470級
◆セーリング プリンセスソフィア杯 第5日(5日、スペイン・マジョルカ島沖) パリ五輪新種目の混合470級で磯崎哲也、関友里恵(ともにヤマハ)組は総合19位で上位10艇による最終日のメダルレース進出を逃し、逆転での五輪切符獲得に届かなかった。 この種目の五輪代表は3月の世界選手権とプリンセスソフィア杯の順位点を足し、得点が最も低いペアが選ばれる。世界選手権8位で選考レース2番手だった磯崎、関組は今大会の結果により、1番手の岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)、吉岡美帆(ベネッセ)組を上回る可能性が消えた。 同ペアは2018年に一度は現役を引退していたクルーの関が、22年5月にスキッパーの磯崎を誘い、熱意を4度伝えた末に同9月に正式に結成。磯崎も東京五輪出場を逃した19年夏に第一線を退いており、互いにブランクのある状態だったが、23年世界選手権で3位に入るなど短期間で世界と戦える力を身に付けてきた。 今大会前、磯崎は「相手(岡田、吉岡組)も目の前に五輪というものがあって、プレッシャーがかかる。その中で自分たちがしっかり実力を出しきっていきたい」と心境を語っていた。関もペアを組んでくれた磯崎への感謝の思いとともに「最後まで何が起こるか分からない。絶対に逆転して五輪への切符をつかみ取りたい」と闘志を燃やしていたが、ペア結成から約1年半での挑戦は悔しい結果となった。
報知新聞社