桂塩鯛、ざこばさんのレガシー「動楽亭」でトリ務める 手を合わせる通行人の姿も
上方落語の重鎮、桂ざこば(かつら・ざこば、本名関口弘=せきぐち・ひろむ)さんが12日午前3時14分、ぜんそくのため、大阪府内の自宅で亡くなった。76歳だった。所属の米朝事務所が同日、発表した。 ざこばさんは上方落語界へ財産も残した。後進の活躍の場として、08年に落語の定席「動楽亭」を作った。新世界近くの実家の隣に親戚がマンションを建て、その一部を寄席にしたものだった。 動楽亭ではこの日も落語会が開かれ、ざこばさんの訃報を知ったとみられる通行人が手を合わせたり、頭を下げる姿も見られた。 この日のトリを務めたのは、ざこばの筆頭弟子の塩鯛だった。公演を見た落語ファンの男性は「いつもより気持ちがこもってる感じがした」と話した。 塩鯛は公演後、「事務所を通していただけたら」とだけ話し、足早に動楽亭を後にした。