“悪魔の音程”とも呼ばれるトライトーンが鳴り響くチャイミングウオッチを発表

9/23(月) 21:10配信

「悪魔の音程」とも呼ばれるトライトーン

ブルガリのムーブメント

「オクトローマグランソヌリトゥールビヨン」と「オクトローマカリヨントゥールビヨン」のチャイム音は、トライトーンという独特な和声に基づいている。この印象深い響きは、ブルガリと指揮者のロレンツォ・ヴィオッティとの共同作業によって実現。ヴィオッティはローザンヌ出身の34歳で、ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団などで指揮者として活躍、ブルガリのアンバサダーも務めている人物だ。トライトーンについてヴィオッティは、「時に『悪魔の音程』とも呼ばれるトライトーンは、6つの半音すなわち3つの全音という音程的距離を有します。オクターブを半分に分割し、不協和音と緊張をもたらす和声的音程なのです」とコメント。この不協和音のトライトーンが打刻を際立たせ、音で時を告げるウオッチの本質に適したものとブルガリが考えたことは、まさに卓越したアイデアといえる。

ブルガリの真摯な姿勢を改めて証明する傑作

ブルガリ「オクトフィニッシモ」

ブルガリのマネージングディレクターであるアントワーヌパンは今回の新作について以下のように語っている。「音の領域における私たちのチームの並外れた創造性を披露するのに素晴らしい機会となりました。技術チームがチャイミングウオッチに関する並外れた知見を積むことで得られたこの専門知識は、私たちにとって大きな誇りとなっています」このコメントからも、ブルガリが新コレクションに自信を持っていることが伺える。ニッチなジャンルでありながら、バリエーションを揃えた点も流石の一言だ。これら3つのタイムピースは機械式時計作りに対するブルガリの真摯な姿勢を改めて証明する傑作といえるだろう。