「佐渡島の金山」の労働者追悼式典、韓国側は参加せず…生稲晃子外務政務官ら出席
7月に世界文化遺産に登録された「佐渡島(さど)の金山」の朝鮮半島出身者を含む全ての労働者の追悼式典が24日、新潟県佐渡市で初めて開かれた。韓国政府や韓国人遺族は参加しなかった。
式典は県と市、民間団体でつくる実行委員会が主催。生稲晃子外務政務官や地元首長ら約70人が出席した。生稲氏は「朝鮮半島から来られた労働者には亡くなられた方々もいる」とし、「全ての方々に深い哀悼の意を表したい」と述べた。
韓国内では、生稲氏が過去に靖国神社を参拝したことがあるとの見方が出ていて、韓国外務省は「諸般の事情を考慮」して不参加を決めたとしている。生稲氏は報道陣の取材に、「参院議員就任後は参拝していない」と述べた。式典の実行委員長の中野洸さん(83)は韓国側の不参加について「残念だ」と語った。
韓国は金山について「朝鮮半島出身者の強制労働の現場」と主張し、登録に反発。日韓両政府の協議で全労働者の追悼行事を毎年行うことで合意し、韓国が登録に同意した経緯がある。