メッシとC・ロナウドの後を担うスーパースター候補生
遠藤航はリヴァプールの中軸だ。三笘薫はブライトンに、冨安健洋はアーセナルに必要不可欠であり、スポルティングの守田英正はベンフィカとのダービーで “五つ星” の大活躍を見せた。彼ら日本代表の奮闘は誇らしい。
ヨーロッパの各クラブも日本に熱い視線を向け、川崎フロンターレや横浜F・マリノスといったJリーグの下部組織だけではなく、三笘を輩出した筑波大学をはじめとする大学勢もチェックしているという。
したがって、人生が一日で変わる日本人が現れるかもしれない。トップチームに入れずもがき苦しんでいたJリーガーが、あるいは中学生や高校生が世界的なビッグネームと契約する──。夢があるじゃないか。
名和田我空(神村学園)と高岡怜颯(日章学園)は、すでにビッグクラブのレーダーに捉えられたとも伝えられている。ともに昨年のアンダー17ワールドカップで異彩を放ち、神村は想像力豊かなプレーが、高岡は切れ味鋭いドリブルが高く評価されたようだ。
「レアル・マドリーが名和田に興味津々!?」 「アーセナルが高岡に急接近!?」
吉報が飛び込んできたとしても不思議ではない。
ただし、世界は広い。
名和田や高岡と同世代(2006~07年生まれ)でありながら、すでにトップリーグで堂々とプレーしている者がいる。
例えば、バルセロナのラミネ・ヤマルだ。“ラ・マシアの神童” といわれ、ラ・リーガの最年少記録を次々にブレイクする逸材中の逸材だ。すでにスペインA代表入り。対峙する選手を無力化するドリブルは必見だ。
また、アヤックスのヨレル・ハトはプレミアリーグのビッグ6すべてがスカウトを派遣するセンターバックで、彼も早々とオランダA代表に選ばれている。182cm・70kgと線は細いものの、スピード、フィード、対人などは一級品だ。
さらに、マンチェスター・シティと合意済みのクラウディオ・エチェベリ(リーベルプレート)、今夏からマドリーに加入するエンドリッキ(パルメイラス)、パリ・サンジェルマンのワレン・ザイール=エムリ、ドルトムントのパリス・ブルンバーなど、スーパースター候補生は目白押しだ。