金利上昇、円高、株安…「石破ショック」は一時的なものにとどまる可能性が高い【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
市場の不安定さが続けば石破氏は財政運営と日銀の独立性尊重について丁寧な説明が必要に
石破氏は10月1日召集の臨時国会で首相に指名された後、直ちに組閣を行う見通しです。幹事長は森山裕総務会長(旧森山派会長)、選挙対策委員長に小泉進次郎元環境相(無派閥、菅前首相に近いとされる)を起用し、林芳正官房長官(旧岸田派)は続投とみられます。また、党副総裁に菅義偉前首相(無派閥)、党最高顧問に麻生太郎副総裁(麻生派会長)を充てる方針で、石破氏が挙党態勢の構築に動いている様子がうかがえます。 報道によれば、石破氏は4日に所信表明演説に臨み、7日からの各党代表質問を経て、9日に衆議院を解散、総選挙は15日公示、27日投開票の日程を軸に最終調整に入った模様で、解散前に党首討論も想定されるとのことです。党首討論では、政治資金問題が大きな焦点になるとみられますが、仮に市場の不安定な動きが続いた場合、石破氏は財政運営と日銀の独立性尊重の考え方についても、改めて丁寧な説明が必要になると思われます。 (2024年9月30日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『金利上昇、円高、株安…「石破ショック」は一時的なものにとどまる可能性が高い【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
【関連記事】
- 金利上昇、円高、株安…「石破ショック」は一時的なものにとどまる可能性が高い【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 日銀9月会合、予想通り「政策据え置き」 次回利上げは「12月」と予想【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 米FRBの「大幅利下げ決定」は日本株にとって“好ましい結果”か? 2024年9月FOMCレビュー【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 30~50代の5人に1人が「新NISAを始めました!」でも…「新NISAはやめておけ」といわれる7つの理由
- 「オルカン一択でOK」は本当?…NISAで人気の全世界株式「オルカン」への投資で必ず把握しておきたい、株価暴落時に「とるべき対処法」【CFPが助言】