呉外相「台湾の外相は世界で最も大変」
(台北中央社)外交部(外務省)は7日、台北市で新春祝賀夕食会を開催した。蔡英文(さいえいぶん)政権下の外相としては最後の出席となった呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)は、各国の代表らに対し、台湾と世界をつなぐ重要な架け橋となってくれたことに感謝を表した。また台湾の激しい政党政治の環境下でも、外務大臣の責任は重いことから台湾の外交部長は世界で最も大変な外交部長かもしれないと述べた。 夕食会には、蔡総統、陳建仁(ちんけんじん)行政院長(首相)、林佳龍(りんかりゅう)総統府秘書長らが出席。米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)のサンドラ・オウドカーク台北事務所所長(大使に相当)など台湾駐在の各国代表が参加した。 呉部長はあいさつで、台湾は多くの国家間の挑戦に直面してきたとしながらも、各国の代表と台湾政府と共に力を合わせ、乗り越えることができたと感謝した。各国と台湾の緊密な協力によって、台湾は経済の発展や安全な社会、自由で民主的な生活を享受できていると述べた。 また台湾の激しい政党政治の中で、外交部は重責を負いながらも相応の評価を受けていないとし、「台湾の外交部長は世界中の外交部長で最も務めるのが難しい。総統に嫌われているから、ずっと外交部長にさせていたんだと米国の友人から冗談を言われた」とユーモアを交えて話した。 (呉昇鴻/編集:中村充孝)